HOME > 新着ニュース

新着ニュース

Advanced Medical Imaging 研究会 (SAMI 2016 ) 開催

[ 2016/08/04 ]
 

7月30日~31日、Advanced Medical Imaging研究会(Society of Advanced Medical Imaging:略称SAMI)の第一回大会が東京コンベンションホールで開催された。
 当番会長は、慶應義塾大学医学部放射線科学教室(診断)の陣崎雅弘教授が務めた。

P1010136%E9%99%A3%E5%B4%8E.JPG


<立ち上げ経緯>
 片田和広教授(藤田保健衛生大学)と杉村和朗教授(神戸大学)が、デジタル動画像研究会、3T MR研究会、3次元CT研究会、MR Angiography研究会の4つをまとめ上げられ、『Advanced CT-MRI研究会』を作られたことが始まりである。Advanced CT-MRI研究会は昨年まで5年の時限で開催され、医療技術の進歩が速くなっていることに対応した会としてSAMIが引き継ぐ形で誕生した。

<趣旨・目的>
 SAMIは、CT、MRIだけではなく超音波診断装置、核医学、IVR、治療、PACSなども含めたメディカルイメージングの会であリ、加えて全領域をカバーする最先端の画像研究および画像機器・放射線関連医薬品の進歩の情報を共有することにより、画像診断に関する包括的な幅広い知識を身につけることを目的としている。
 放射線科医の場合、日本医学放射線学会は主に専門分野の知識を深く掘り下げて議論していく会であり、日本放射線科専門医会・医会(JCR)のミッドサマー・ウインターセミナーは基本的な知識を広く学ぶ会であるのに対し、SAMIは最新の知識を広く学ぶための会という立ち位置にある。幹事・世話人も全国の施設から60人程度が参集したALL JAPNの研究会になっている。

<構成>
 研究会の構成もユニークである。10~15分の発表を連ねたセッションで構成されていた。
 “機器・ソフトの進歩”ではユーザから見た最近の各モダリティの進歩をが紹介され、“各領域の進歩”では第一線で活躍するメンバーが、広く知っておいたほうが良いと思われる最新のインパクトのある論文を2、3本ずつ紹介して論が組み立てられていた。
 “改訂されたガイドラインの紹介”では、ACRのガイドライン、取り扱い規約、CTの診断参考レベル、死後画像読影ガイドラインが取り上げられた。“放射線関連医薬品の新知見”には、ガドリニリウムの脳内蓄積をはじめとした新知見、マクロ環造影剤の新製品、神経内分泌腫瘍用の放射線医薬品、IVR塞栓物質が含まれていた。
 ランチョンセミナーとサテライトセミナーでは、各企業にこの1、2年の新製品の中で最もアピールしたいものが紹介されていた。この研究会を何回か聞いていけば、各企業がどのような方向性を目指しているかが把握できるよう意図されている。

 “先人からの提言”は、福井大学の伊藤春海氏より『45年間の肺の形態研究を通じて思うこと』というタイトルで、研究を通じて得られた考えが披瀝された。特別講演は、山口大の木戸先生より『人工知能の最前線から見たコンピュータ支援診断』というタイトルで人工知能を用いた読影支援がどこまで進んでいるのかが解説された。

 “日本発の論文紹介”は、2014年と2015年に発表された最新の論文を公募で募り、著者自身に内容の発表があった。日本人の業績をお互いに知り、引用し合うことで価値を高めて世界に発信していくことを目的としている。また、“日本人の書いた総説論文”が抄録に掲載された。これも公募によるものだが、口演としてのセッションには含まれてはおらず抄録のみに記載とした。多くの会員に引用されることで、日本人の総説の価値を高めてもらうことと、現在各領域のオピニオンリーダとなっている日本人が誰かを知ってもらうことが目的として説明されていた。

P1010154%E3%80%80%E4%BC%9A%E5%A0%B4.JPG


 日常診療の観点からも研究の観点からも学べるような研究会を考えており、急速に進歩するヘルスケアの時代、人工知能の時代を迎え、新しい時流に放射線医学はどのように向かい、対応していくのかを、真摯に考える研究会を目指している。これから最も注目すべきSocietyである。


【お問い合わせ先】
URL: http://http://www.secretariat.ne.jp/sami/



 記念の第1回大会の開催内容を以下に記す。

<第1日目> 7月30日(土)

開会の辞陣崎?雅弘 慶應義塾大学

■機器・ソフトの進歩
・US
 座長 東野 英利子 筑波メディカルセンター
 演者 平井 都始子 奈良県立医科大学
・CT
 座長 辻岡 勝美 藤田保健衛生大学
 演者 小林 泰之 聖マリアンナ医科大学
・MR
 座長 髙橋 哲 神戸大学
 演者 高原 太郎 東海大学
・核医学
 座 長 今林 悦子 埼玉医科大学
 演者 栗原 宏明 国立がん研究センター中央病院
・IVR
 座長 金澤 右 岡山大学
 演者 山門 亨一郎 兵庫医科大学
・治療
 座長 茂松 直之 慶應義塾大学
 演者 松尾 幸憲 京都大学
・CAD/PACS
 座長 小林 泰之 聖マリアンナ医科大学
 演者 片平 和博 熊本中央病院

■放射線関連医薬品の新知見
 座長 林 宏光 日本医科大学
・ガドリニウム造影剤によるNSFと脳内ガドリニウム沈着の現状と課題
 共催:富士製薬工業株式会社
 演者 神田 知紀 帝京大学
・ガドブトロールに関する最新情報
 共催:バイエル薬品株式会社
 演者 三森 朋行 バイエル薬品株式会社
・DEBを用いた新しいTACE
 共催:エーザイ株式会社
 演者 小泉 淳 東海大学
・オクトレオスキャンの新展開
 共催:富士フイルムRIファーマ株式会社
 演者 金田 朋洋 横浜市立大学

■各領域の進歩1
・脳神経
 座長 青木 茂樹 順天堂大学
 演 者 堀 正明 順天堂大学
・頭頸部
 座長 尾尻 博也 東京慈恵会医科大学
 演者 加藤 博基 岐阜大学
・胸部
 座長 富山 憲幸 大阪大学
 演者 梁川 雅弘 大阪大学
・乳腺
 座長 東野 英利子 筑波メディカルセンター
 演者 戸崎 光宏 相良病院附属ブレストセンター
・心臓
 座長 汲田 伸一郎 日本医科大学
 演者 北川 覚也 三重大学
・脈管
 座長 高瀬 圭 東北大学
 演者 竹原?康雄 浜松医科大学
・肝臓
 座長 西江 昭弘 九州大学
 演者 祖父江 慶太郎 神戸大学
・放射線治療
 座長 大西 洋 山梨大学
 演者 木村 智樹 広島大学病院

■先人からの提言1
 座長 富山 憲幸 大阪大学
『45年間の肺の形態研究を通して思うこと』
 演者 伊藤 春海 福井大学高エネルギー医学研究センター

■サテライトセミナー 各企業の新たな展開
 座長 吉満 研吾 福岡大学
・微細血流SMIの現状と今後
 共催:東芝メディカルシステムズ株式会社
 演者 堀江 康徳 東芝メディカルシステムズ株式会社
・IQon Spectral CTのご紹介
 共 催:フィリップスエレクトロニクスジャパン株式会社
 演 者 菅原 崇 株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン
・頭部領域のMRIの展開
 共催:フィリップスエレクトロニクスジャパン株式会社
 演者 松本 淳也 株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン
・日立製作所、ヘルスケアビジネスへの取り組み
 共催:株式会社日立製作所
 演者 河野 敏彦 株式会社日立製作所
・次世代PACS SYNAPSE
 共催:富士フイルムメディカル株式会社
 演者 石川 貴洋 富士フイルムメディカル株式会社


<第2日目>  7月31日(日)

■各領域の進歩2
・胆膵
 座長 蒲田 敏文 金沢大学
 演者 小坂 一斗 金沢大学
・消化管
 座長 白神 伸之 東邦大学医療センター大森病院
 演者 南 学 筑波大学
・泌尿器
 座長 楫 靖 獨協医科大学
 演者 竹内 充 名古屋市立大学
・婦人科
 座長 山下 康行 熊本大学
 演者 辻川 哲也 福井大学高エネルギー医学研究センター
・骨軟部
 座長 新津 守 埼玉医科大学
 演者 上谷 雅孝 長崎大学
・救急
 座長 船曳 知弘 済生会横浜市東部病院
 演者 近藤 浩史 帝京大学
・小児
 座長 野坂 俊介 国立成育医療研究センター
 演者 宮嵜 治 国立成育医療研究センター
・全身疾患
 座長 南 学 筑波大学
 演者 松木 充 近畿大学

■会長講演
・本研究会(SAMI)の立ち上げにあたって ~2種類の知識~
・CTの現状と展望
 座長 杉村 和朗 神戸大学
 演者 陣崎 雅弘 慶應義塾大学

■日本発の論文紹介1
 座長 粟井 和夫 広島大学
・320列CTと予測補間による冠動脈ダイナミックイメージと血流解析:中等度狭窄における心筋虚血検出
 演者 長尾 充展 東京女子医科大学
・Feature Tracking Cine MRIの開発と心機能評価への応用の可能性
 演者 河窪 正照 帝京大学
・80kVp CTによる多血性肝細胞癌検出における最小ヨード量に関する検討
 演 者 五島 聡 岐阜大学
・胃癌リスク評価におけるX線透視検査所見とABC分類の関係
 演者 西江 昭弘 九州大学

■ランチョンセミナー 各企業の新たな展開
 座長 村上 卓道 近畿大学
・The latest technology -MR&PET/MR-
 共催:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
 演者 内海 一行 GEヘルスケア・ジャパン株式会社
・変化し続けるシーメンスのIT製品紹介と医用情報データを利用した新たな提案について
 共催:シーメンスヘルスケア株式会社
 演者 近藤 且久 シーメンスヘルスケア株式会社
・Making the Invisible Visible
 共催:株式会社島津製作所
 演者 青山 功基 株式会社島津製作所
・X線画像領域における新技術のご紹介
 共催:コニカミノルタヘルスケア株式会社
 演者 岡本 雄平 コニカミノルタジャパン株式会社
・Ziostation2 の心筋評価機能
 共催:アミン株式会社/ザイオソフト株式会社
 演者 帆足 正勝 アミン株式会社

■日本発の論文紹介2
 座長 山下 康行 熊本大学
・定量的磁化率マップを用いたパーキンソン病における黒質の鉄沈着分布の評価
 演者 東 美菜子 宮崎大学
・β-catenin変異型肝細胞癌の画像所見および組織学的特徴の検討
 演者 北尾 梓 金沢大学
・CT による尿管癌の T 因子診断:T2 以下/T3 以上 の選別を目的とした診断基準の提案に関する予備的研究
 演者 本田 有紀子 広島大学
・統計学的モデルを用いた拡散強調MRIによる腎機能評価
 演者 山田 謙太郎 防衛医科大学校
・WDS (weighted diffusion subtraction) : 拡散MRIの新しい表示法
 演者 押尾 晃一 慶應義塾大学

■特別講演
 座長 中田 典生 東京慈恵会医科大学
 『人工知能の最前線から見たコンピュータ支援診断』
 演者 木戸 尚治 山口大学

■改訂ガイドラインの紹介
 座長 村山 貞之 琉球大学
・American College of Radiologyのappropriateness criteria
 演者 隈丸 加奈子 順天堂大学
・各疾患の取扱い規約
 演者 高橋 哲 神戸大学
・CTの診断参考レベル
 演者 赤羽 正章 NTT東日本関東病院
・死後画像読影ガイドライン
 演者 兵頭 秀樹 北海道大学

 来年のSAMI 2017 の当番会長は、近畿大学医学部放射線医学講座 村上 卓道 教授である。

【お問い合わせ先】
URL: http://http://www.secretariat.ne.jp/sami/