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シーメンス、MRIシステム向けに新たな静音技術「Quiet Suite」の搭載開始

[ 2014/03/13 ]
 シーメンス・ジャパン株式会社は、MR検査の大きな課題の1つである検査時の騒音問題を解決する、各種撮像シーケンスの静音化を可能にする新技術「Quiet Suite(クワイエットスイート)」のMRIシステムへの搭載を開始すると発表した。ハードウェアの交換が不要で、既存のMRIシステムにも搭載可能*1で、静音技術Quiet Suiteにより撮像時間を延ばすことなく、従来*2の高画質を維持しながら70%以上*3の騒音低減を可能にする。また撮像部位を限定することなく、ルーチンMR検査の静音化を実現する
 Quiet Suiteは、従来100dBに達する騒音の中で検査を受けなければならなかった、MR撮像の環境を大きく向上させる技術として、被検者だけでなく、検査を実施する医療機関においても期待されている。
 4月11日(金)~13 日(日)にパシフィコ横浜で開催される2014国際医用画像総合展(ITEM 2014)にて同技術を紹介する。 また、シーメンスはITEM 2014に向けた特設ページも開設している(http://www.siemens.co.jp/ITEM2014)。

■Quiet Suiteがもたらすメリット
 MR撮像の騒音は、被検者に聴覚的な不快感をもたらし、それにともなう体動による画像の劣化や再撮像による検査時間の延長をもたらすことがある。これは特に、意識的に我慢することができない小児などにとって負担が大きく、従来は画質を落として撮像時間を短縮するなどの対策を余儀なくされていた。
 Quiet Suiteの搭載により、画質を劣化させずに静音化することにより、MR撮像で生じるさまざまな問題を解消し、人体にやさしいMR検査を実現する。

■Quiet Suiteのテクノロジ
 MRIシステムにおける進化の歴史の中で、撮像の速度を上げるために高速シーケンスの開発は最も重要な目標の1つだった。近年の技術進歩により、多様な高速シーケンスが開発されており、撮像時間も大幅に短縮されてきているが、反面、MR検査の撮像音はシーケンスが高速化されるにつれて大きくなる。騒音対策としてヘッドフォンを着用したり、撮像条件を変更したりして対応するなど、これまでもさまざまな取り組みが行われてきたが、ルーチン検査で使用できるシーケンスの種類に制限があり、また撮像時間の延長や、画質の劣化を防ぐことができなかった。
 人体から収集したMR信号を画像化する際には、傾斜磁場コイルへの電流のON/OFFが必要で、この際に高速なシーケンスを用いた撮像ほど音が大きくなる。Quiet Suiteは独自の撮像シーケンスの設計により、電流のON/OFFの切り替えをコントロールして音の発生を最小限に抑制している。
 また、高速スピンエコーやグラジェントエコーといったルーチンMR検査での使用頻度が高いシーケンスにおいて、撮像時間の延長や画質を劣化させることなく、70%以上の騒音低減を実現している。Quiet Suiteによる撮像音はMR検査室の中で日常の声の大きさで会話ができるレベルとなっている。
 新たな静音技術Quiet Suiteは被検者や医療現場にとって、安心で快適なMR検査を提供すると期待されている。

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*1 対応システム:MAGNETOM スカイラ、MAGNETOM アエラ。なお、スカイラ、アエラへのQuiet Suiteの搭載には、ソフトウェアをVE11へバージョンアップすることが必要。
*2 自社比
*3 聴感を考慮したA特性による音圧レベル測定:dBにおける当社比較。人間の聴覚は、音の周波数によって聞きとりやすさが異なる特性をもっている。A特性dBはこの特性を考慮して測定した数値で、実際に人間が騒音として感じる音の大きさを反映している。音圧レベル11dBの低減は、音圧比で約70%低減に相当する。


【問い合わせ先】
シーメンス・ジャパン株式会社
http://www.siemens.co.jp/