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日本放射線腫瘍学会(JASTRO)25回学術大会プレスカンファレンスを開催

[ 2012/10/14 ]
さる10月10日(水)日本放射線腫瘍学会(JASTRO)は、2012年11月23日(金)~25日(日)東京国際フォーラムにて開催される、第25回学術大会のプログラムと同学会の活動を紹介するプレスカンファレンスを開催した。

はじめに、日本放射線腫瘍学会第25回学術大会の会長である、三橋紀夫 氏(東京女子医科大学 放射線腫瘍学講座)により、今大会の説明が行われた。近年、「がん治療の均てん化」が叫ばれ、がん診療連携拠点病院が認定されるなどがん治療の「均てん化」が図られている。文部科学省ではがんプロフェッショナル養成プランを開始し、放射線治療や医学物理士の育成に本腰を入れはじめている。しかし、まだまだ需要に供給が追いつかないのが現状である。放射線治療施設や放射線治療医の「均てん化」は、がん患者が自宅の近隣で標準治療を受けられるというメリットをもっているが、放射線治療医や医学物理士の育成が間に合っていない現状においては、「均てん化」では問題がある。

このような、人材の供給が間に合わない現状にあっては、「均てん化」よりも「センター化」の方向に舵を切るべきではないかと述べた。そして、この同氏の危惧に対する答えをだすべく、今大会のメインテーマは「放射線治療の未来を創造する「均てん化」でがん治療の多様なニーズに応えられるか」とされた。

続いて、JASTRO理事長の平岡眞寛 氏より、JASTRO設立25周年記念式典について説明が行われた。本学術大会では、第25回の大会を記念して、JASTRO25年の歩みを総括し次代の発展に繋がる記念行事を学術大会前日11月22日(木)に開催する。記念式典では、記念講演1、記念講演2、基調講演が行われる。記念講演1では、「がん対策基本法(仮題)」と題して、がん対策推進協議会 門田守人 氏、記念公園2では、「宇宙と放射線(仮題)」と題して、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 向井千秋 氏が、基調講演では、「日本放射線腫瘍学会のこれまでとこれから」と題して、日本放射線腫瘍学会 理事長 平岡眞寛 氏により講演が行われる。

また、25周年記念事業として、海外からの参加者も多く来日し、JASTROとESTRO(欧州放射線腫瘍学会)によるワークショップ。日・韓・中国による第4回三国合同シンポジウムも開催される。

さいごに、「放射線治療の現状と課題」と題して、JASTRO放射線治療推進委員長 西村恭昌 氏より説明が行われた。放射線治療の現状として、年間約50名が放射線治療専門医となり、現在合計約1,000名に増えている。また、放射線治療患者数は年々増えており、2010年では、がん患者の約30%が放射線治療を行なっている。

しかし、放射線治療の現状として、年間1万人以上増加している放射線治療患者数に対してそれに対応できる放射線腫瘍医、医学物理士の数が足りないと同氏は述べた。また、放射線治療(成績)には地域較差、施設間較差が存在し、放射線治療施設の「センター化」が必要であると語った。


※学術プログラムならびに発表形式は、下記URLより参照できる。
http://www.congre.co.jp/jastro25/
三橋紀夫 氏
三橋紀夫 氏

平岡眞寛 氏
平岡眞寛 氏

西村恭昌 氏
西村恭昌 氏