HOME > 新着ニュース

新着ニュース

島津製作所から、新型近赤外光イメージング装置

[ 2012/08/29 ]
 島津製作所は、言語・視覚・聴覚・運動などに伴う脳活動を、非侵襲かつ
リアルタイムで観測できる近赤外光イメージング装置の新製品「SMARTNIRS
(スマートニルス)」(医療用)を、8月23日に発売した。

 新製品は、最大40組80本(従来比2.5倍)の光ファイバを搭載でき、かつ
従来機と比べて5倍もの高速(最短6ミリ秒)でデータの収集ができる新型
近赤外光イメージング装置。これまでの限られた関心領域の脳機能計測
に加えて、全頭計測や複数名の同時計測、関心領域の高密度測定、
脳血流測定の精度を高めてこれまで以上に素早い神経活動を捉えるなど、
日々進化する脳機能研究のあらゆるニーズに応えることができる。

%E5%B3%B6%E6%B4%A5miq5fd00000019mg.jpg

 頭皮血流による影響を低減することで、脳血流をより正確に測定できる
ようになり、うつ病の鑑別診断補助への応用が期待できる解析ソフトウェア
を追加して、ワンクリックでデータ解析することができるようになった。また、
光ファイバモジュールを4組から最大40組まで拡張することなども可能に
なった(従来機は最大16組)。

 日本における精神疾患患者数は約300万人、向精神薬の処方件数は
日本の総人口数を超えており、精神疾患の診断、治療は社会的な大きな
問題となっている。効能の高い向精神薬の開発や精度の高い精神疾患の
診断には、脳の活動状態を、より広範囲に、より高精度に、かつより高速度
に測定する必要がある。また、脳卒中患者のリハビリテーション効果の
評価や精神疾患の解明、そしてこれらに対応した治療方法の確立など、
基礎研究から臨床応用まで幅広く貢献できる。

 今回「LABNIRS(ラボニルス)」(研究用)も同時に発売されている。
近赤外光イメージング装置は、生体透過性の高い近赤外光を頭部に
照射し、生体内で散乱・吸収されながら反射される光の一部を検出する
ことで、脳表面の活動状態をリアルタイムに可視化する装置であるが、
、産業応用分野では、ロボット工学への応用研究や感性評価の側面
から商品開発を科学的に支援している。