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富士フイルムが乳がん検査用デジタルX線撮影装置『AMULET s』の車載システムを発売

[ 2012/08/09 ]
検診車を利用した乳がん検診ニーズに対応!
世界最小画素(*1)50μmの高精細なマンモグラフィ画像を移動検診で提供する
「AMULET s(アミュレット エス)・車載システム」のご紹介


富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、世界最小画素50μm(*1)の直接変換型FPD(*2)で鮮明なマンモグラフィ画像を描出する、乳がん検査用デジタルX線撮影装置「AMULET s」の車載システムを、富士フイルムメディカル株式会社(社長:平井 治郎)を通じて本日より発売する。

乳がんの早期発見のため、近年、政府ではがん検診の受診率向上に向けたさまざまな施策が展開されており、自治体指定の集団検診や職場健診等で、機動性の高い検診車での乳がん検診のニーズが高まっている。一方で検診車は、搭載できる機器の重量や車内スペースに制限があるほか、「夏場や冬場など季節によっては、車内の温度変化が大きい」、「車の走行時に機器が激しく振動する」など、設置や撮影の環境に厳しい条件が求められる。また、搭載する機器には、1日に数多くの検査を確実にこなせる安定性や、検査時間の短縮が求められている。

今回発売する「AMULET s・車載システム」は、独自の「Direct Optical Switchingテクノロジー(光学式スイッチ技術)(*3)」を採用した直接変換型FPDを搭載し、世界最小画素50μmの高精細かつ診断しやすいマンモグラフィ画像を提供することで評価をいただいている「AMULET s」を、検診車に搭載するためのシステムである。
「AMULET s」を確実に固定する器具や、FPDの温度を管理する保温装置を採用し、振動や衝撃への耐性を高め、温度変化に対する十分な対策を実施した。また、撮影後約8秒での迅速な画像表示に加え、X線照射から次の撮影が可能になるまでの撮影間隔が約15秒と短く(*4)、次の撮影にスムーズに移行できるため、効率的な検査を行うことができる。

さらに、独自の画像処理技術の搭載により、体型の個人差や撮影時のポジショニング(*5)の影響を受けることなく、医師が診断しやすい最適なマンモグラフィ画像を安定して提供することができる。この他、操作時の使い勝手に優れ、受診者への不快感を軽減するために様々に工夫された人間工学に基づく女性に優しいデザインで、効率を求められる集団検診等での使用においても高いパフォーマンスを発揮する。

富士フイルムは今後も独自技術を生かした幅広い製品、サービスの提供を通じて、医療現場の多様なニーズにお応えし、乳がんの早期発見と医療の質の向上に貢献していく。

*1:平成24年7月末時点でアモルファスセレン型直接変換方式のデジタルマンモグラフィに関する公開情報に基づく。(当社調べ)
*2:Flat Panel Detectorの略。被写体を通過して照射されるX線エネルギーを、X線透過画像として再構成するための電気信号に変換する機能を有し、画像診断のために必要な人体の部分を十分に覆う面積の平面をもつ、平板状のX線画像平面検出器のこと。
X線を直接、電気信号に変える直接変換型と、X線をいったん光に変換した後に電気信号に変える間接変換型がある。直接変換型は、X線を光へ変換することなく直接電気信号に変えるため、画像の鮮鋭度や変換効率が高いと一般的にいわれている。
*3:アモルファスセレンに光を照射することで電荷を発生させ、導通させる技術。
*4:パネル全体に一度に高輝度光を照射し、X線撮影と画像電気信号の読み出しの後にパネル内に残留した電荷(残電荷)の消去を行うため、短時間で処理ができ、スムーズな撮影を可能としている。
*5:マンモグラフィ撮影時に、乳房の圧迫・固定を最適の位置で行うため、撮影前に位置を決める行為。

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【詳 細】
1.発売日:平成24年8月9日

2.品名:「FUJIFILM Digital Mammography System AMULET s」
 (薬事販売名:デジタル式乳房用X線診断装置 FDR MS-2000/認証番号:223ABBZX00021000 )
 ※車載専用オプション(移動時振動対応機器/保温装置)を含む。ワークステーションは車載専用仕様を提供。

3.標準ユーザー渡し価格(税別):7,700万円(本体+コントロールユニット+車載専用オプション)

4.特長:
(1)車載における過酷な条件下での使用を可能とする本体仕様と専用オプション
〔1〕移動中の振動を考慮した装置本体の振動耐性や機器を確実に固定する器具により、車両移動の過酷な状況を経ても、検診現場での安定的な動作が可能。
〔2〕24時間空調など温度管理を必要とする検査装置の心臓部であるFPDに対し、車載専用の保温装置を標準装備。
車両駐車時にエアコン使用ができない場合でも、室内温度-10~+50℃においてFPDの保護を確実に 行う。
〔3〕撮影操作、画像の一時保管を行うワークステーションに、複数台のハードディスクに同時に同じ内容を書き込むRAIDタイプを採用。過酷な条件化での安定的な動作、確実な撮影画像の保管を行う。

(2)診断しやすい高画質マンモグラフィ画像を描出
当社独自の「Direct Optical Switchingテクノロジー」によって実現した画素サイズ50μmの直接変換型FPD搭載に加え、先進的な画像処理技術を搭載。乳房の形状、乳房外組織(胸筋など)や乳腺組織の状態などマンモグラフィ画像の特徴を自動的に抽出・解析し、診断に最適な濃度とコントラストに調整する画像処理技術により、体型の個人差や撮影時のポジショニングの影響を受けることなく、左右比較診断しやすい、安定した画像を提供する。
(3)使いやすいマンモグラフィシステムを実現
〔1〕受診者への「やさしさ」を進化させたデザイン
体の形状にフィットする安定感のあるアームレストや、顔が触れる箇所の凹凸を無くすフェースガードなど、受診者の不快感を軽減することを最優先に考慮したデザインを採用した。
〔2〕操作者のワークフローに配慮した最適の操作系
ワンタッチで設定した角度に撮影台を回転させスピーディな検査を実現する「シングルタッチ機能」を搭載しました。撮影者の目線に入りやすい位置に情報表示ディスプレーを配置し、操作しやすいようにスイッチの位置、形状にも配慮しました。快適で使いやすいマンモグラフィシステムとして、検査の効率化にも貢献します。

5.主な仕様
 ・X線変換方式:直接変換方式(出力階調 14bit)
 ・撮影サイズ:18×24センチメートル
 ・画素サイズ:50μm×50μm
 ・X線管球陽極:モリブデン
 ・画像表示時間:最短約8秒
 ・撮影間隔時間:最短約15秒
 ・画像処理:規格化処理、階調処理、周波数処理、マルチ周波数処理、黒化処理
 ・DICOM対応:DICOM Storage対応
 ・駐車時の車両室内温度:-10℃~+50℃(車載オプション使用時)