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GE ヘルスケア・ジャパン CT 画像を用いた低侵襲の大腸検査法「CT コロノグラフィー」の取り組みを強化

[ 2012/04/04 ]
GE ヘルスケア・ジャパン株式会社は、CT(コンピューター断層撮影装置)の撮影画像を用いて大腸が んなどを検出する低侵襲の大腸検査法である「CT コロノグラフィー」に対する取り組みを強化する。

4 月2 日付で、エーザイ株式会社の診断薬事業子会社であるエーディア株式会社と国内の売買取引に関する契約を締結し、エーディアが販売するCT コロノグラフィー用の炭酸ガス送気装置と炭酸ガス送気用チューブ*1(以下、併せて「エーディア製品」)の取り扱いを開始する。

同社は現在、短時間で高精細なボリュームデータを撮影可能なマルチスライスCT、トレードオフにある高画質と低被ばくを両立させるCT アプリケーション、高度な読影支援機能を有する専用解析ソフトなど、検査前の処置から実際の撮影、撮影後の画像再構成、読影支援まで、効率的で患者に優しい高精度なCTコロノグラフィー検査につながるソリューションを開発・提供しており、その一環として一段と質の高いCT コロノグラフィー検査の支援に向けたラインアップの拡充を積極的に推進している。

一方、昨年8 月に国内で初めて炭酸ガス送気装置を発売したエーディア社は、エーディア製品のさらな る拡販をめざして販売チャネルの拡大を模索していた。CT コロノグラフィー検査向けソリューションの充 実を図るGE ヘルスケア・ジャパンと新たな販路開拓を狙うエーディア社双方のニーズが合致し、今回の契約締結に至った。

同社はエーディア社との契約締結を機に、検査の効率・精度を高め、患者負担を軽減するソリューションを一括提供する体制を強化することで、大腸がんの検診率を向上し、国内死亡数第3 位の大腸がんの早期発見・早期治療に一段と貢献することをめざす。

国内の大腸がん患者はここ数年増加の一途をたどっており、同がんによる死亡者数は男性で第3 位、 女性は第1 位*2 と、他国と比べても高い死亡率を記録している。この原因の1 つとして指摘されているのが検診率の低さで、2007 年の検診受診率は米国の52.1%、韓国の34.1%に対し、わずか24.9%にとどまる*2。そのため大腸検査の検診率をいかに高めるかが政策の焦点の1 つとなっている。

大腸がん検査では現在、手軽に実施可能な便潜血検査法に公費補助がつき、一次検診として広く用 いられているが、出血を伴わない病変は検出できないため、早期大腸がんや平坦な病変は発見が難しいとされている。また同検査の結果、より詳しい精査が必要となった場合には内視鏡検査に移行するケースが大半だが、処置できる患者数や施術する医師数を考慮すると、近年の患者数の増加に対応しきれない状況となっている。そのような環境のなか、大腸がん検査の新たな試みとして有望視されているのがCT コロノグラフィーである。

CT の撮影画像を3D 構築して、大腸の画像をさまざまな角度から診断するCT コロノグラフィーは2000 年代初めからのマルチスライスCT の進化に伴い、大腸の全体像に加えて、ポリープ型および平坦型腫瘍も短時間で明瞭に描出可能になってきたことで、迅速かつ簡便で低侵襲な大腸がんの検査法として普及が進んできた。

同社も、4 列、16 列、64 列とCT のマルチスライス化を加速させるとともに多彩な大腸検査専用解析ソフトを開発し、CT コロノグラフィーの浸透を後押ししてきたが、検査の進歩につれて、①患者負担の軽減、②患者被ばくの低減、③高度な読影支援といった点が一段と求められるようになってきた。

これらの課題に応える同社の主要ソリューションは次のとおり。

1. エーディア製品の提供で腸管拡張時の患者負担を軽減

当社のラインアップに新たに加わったエーディア製品は、腸管内の病変部のより正確な描出に向けて検査前に行う腸管拡張用の装置。大腸は通常、腹部内では内圧に押されて潰れており、その状態でCT コロノグラフィー検査を施しても腸管内の病変部を正しく描出できないため、腸管を広げる必要がある。この腸管拡張では通常、手動で空気を送り込んで腸管内を広げますが、空気圧が一定せず、腹部に痛みを伴ったり、検査後も膨満感と痛みが続いたりするなど多くの受検者にとって負担となっている。 エーディア製品は、空気の代わりに腸で吸収されやすい炭酸ガスを一定圧のもとに自動注入する装置で、同製品を使用することで安定した大腸の拡張と大幅な患者の負担軽減につながる。

2. 画像再構成技術ASiR の搭載で、画質を同等に保ったまま被ばく量を最大40%削減

CT コロノグラフィー検査において、ポリープ描出のみであれば照射するX 線量を下げた状態でも問題ないが、壁肥厚状態などの診断には高精細な断層像が必要とされる。トレードオフの関係にある画質向上と被ばく低減を両立するのが、新画像再構成技術ASiR( エイサー:AdaptiveStatistical Iterative Reconstruction)」である。ASiR の搭載で、撮影画像から密度分解能を左右する画像ノイズを除去できるため、照射するX 線量が同一の場合の密度分解能を従来に比べて最大20%高め、一枚ごとの画質を向上する。逆に従来と同等の画質であれば最大40%の被ばく量削減が可能で、高画質と被ばく低減の両立を実現している。微細な病変を捉える必要のある検査においてはこれまでと同じX 線量で、通常の画質で十分な場合にはX 線照射量を大幅に低減した撮影を可能にすることで、患者と担当医に最大限のメリットを提供する。

3. 新開発の画像解析用ソフト「Colon VCAR EC」で、前処置の効率改善や高度な読影支援を実現

前処置の効率改善や高度な読影支援を実現するのが大腸検査専用解析ソフト「Colon VCAR EC(コロン・ブイシーエーアール・イーシー)」。同ソフトの主要機能は次の2 つである。

・ Digital Contrast Agent

CT コロノグラフィー検査では病変と残渣、大腸襞を見分けながら、病変のみを的確に把握するのが難しく、検出率と読影時間は医師の経験値によって左右される傾向があった。撮影画像のなかで球状の構造物に自動的に色付けをするのが「Digital Contrast Agent(デジタル・コントラスト・エージェント:DCA)」機能。読影医に注意を促し画像観察をサポートする。

・Electronic Cleansing

検査の際に腸管内に糞便や残渣が残っていると病変部描出の妨げとなるため、CT コロノグラフィー検査の前には前処置を行い、腸管内をきれいにする必要がある。バリウム*3 やガストログラフィンなどの造影剤を経口服用して腸管内の残便や残液を高濃度にすることで、CT 値の差を利用して残便や残液を抽出・削除するのが「Electronic Cleansing(エレクトロニック・クレンジング:EC)」機能で、被検者の負担が少なく、術前の煩雑さも解消できる。

*1 エーディア製炭酸ガス送気装置「プロトCO2L」と炭酸ガス送気用チューブ「プロトCO2L カテーテルセット」概要

1. プロトCO2L(管理医療機器、特定保守管理医療機器、設置管理医療機器)

寸法 266 x 254 x 140 (mm)
重量 約4.4 kg
電源電圧 100V~240V
周波数 50/60 Hz
消費電力 25W
製造販売元:エーディア株式会社、販売提携:エーザイ株式会社
*専用の設置台(プロトCO2L カート)
寸法 430 x 480 x 870 (mm)
重量 約27.5 kg

2. プロトCO2L カテーテルセット(管理医療機器)

包装容量 24 本/箱
製造販売元:エーディア株式会社、販売提携:エーザイ株式会社

*2 出典:国立がんセンターがん対策情報センター 日本の最新がん統計まとめ
*3 CT コロノグラフィー専用バリウムは現在、国内での販売は行っておりません。

【お問い合わせ】
GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
コミュニケーション本部・松井亜起
Tel: 0120-202-021 Fax: 042-585-5360
Mail: aki.matsui@ge.com