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富士フイルムが医療向け3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT Ver.3.0」を発売

[ 2011/11/01 ]
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、CT、MRIなどによる断層画像から高精度な3D画像を描出する医療向け3D画像解析システム「ボリュームアナライザー SYNAPSE VINCENT(シナプスヴィンセント) Ver.3.0」(以下、「SYNAPSE VINCENT V3」)を、富士フイルムメディカル株式会社(社長:平井 治郎)を通じて11月1日より発売する。
「SYNAPSE VINCENT V3」では、独自の画像処理技術を進化させて、新たに呼吸器領域でも微細な気管支などの高精度な3D画像解析を可能にした。シンクライアント環境における通信の高速化により、スムーズな操作性を実現したシステムである。
CT、MRIで撮影された臓器や血管などの2D画像を立体画像として可視化する3D画像解析システムは、院内における手術の事前シミュレーションやインフォームドコンセントなどで多く活用され、そのニーズは年々高まっている。また、3D画像解析においては、血管の走行・内径、臓器の容積などを自動測定して治療計画に役立てるなど、高精度な解析機能が求められている。
当社は平成20年7月に、3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」を市場に導入した。信頼性の高い当社独自の画像処理技術「Image Intelligence™」(*1)を応用し、簡単な操作で放射線科、循環器、消化器領域の内臓器や血管などを高精度に自動抽出できるため、その有用性が市場で評価され、高いシェアを得ている(*2)。

今回発売する「SYNAPSE VINCENT V3」は、当社独自の画像処理技術「Image Intelligence™」をさらに進化させ、これまでの「SYNAPSE VINCENT」で対応していた放射線科、循環器、消化器の領域に加え、呼吸器領域においても高精度な3D画像解析を行うことを可能にした。非常に細い1mm以下の気管支や、肺動脈、肺静脈の細部までを高精細に自動で抽出でき、近年問題視されているCOPD(慢性閉塞性肺疾患)(*3)などの診断支援や、ディスプレイ上での気管支鏡シミュレーションが可能です。市場での数多くの細かな要望に応え、ユーザビリティも大幅に向上させ、幅広い3D画像解析に対応する。

また、本システムはサーバでの一括集中処理をするシンクライアント(*4)環境で提供するため、院内のネットワークにつながっているどの端末(*5)からでもサーバに接続することで3D画像解析操作が可能。ハイスペックな3D解析専用端末を設置する必要がなく、院内の設備投資コストを大幅に抑えることができる。

今回、CT・MRI画像などの2D画像から3D画像化する処理スピードを高速化させ、さらにサーバからクライアントへの画像転送に独自の画像圧縮技術(*6)を応用して通信時に行う画像の圧縮と解凍を高圧縮率かつ高速に行えるようにした。これにより、クライアント端末上での3D画像の表示速度を従来の「SYNAPSE VINCENT」に比べ約2.3倍(*7)に高速化しました。クライアント端末にスムーズに3D解析画像が表示され、ストレスなく操作することができる。

富士フイルムは「先進、独自の技術をもって、人々のクォリティ オブ ライフのさらなる向上に寄与していく」という企業理念のもと、医療現場でのニーズを効率的かつ広域的に支援することで、医療の質向上、人々の健康の維持増進に貢献する。

*1 富士フイルム独自の超・高画質デジタル画像処理技術の総称。長年、「写真」「医療診断画像」「印刷」などの分野で培った膨大な画像データベースをもとに、撮影時の意図や状況を的確に判断して、最適な画像を提供する。
*2 (株)矢野経済研究所調べ(「2011年版 医用画像システム(PACS)・関連機器市場の展望と戦略」)
*3 主にタバコが原因で肺に炎症が起こり、気道が狭くなる病気。
*4 処理をサーバに集中することで、ユーザーが操作するクライアントでの処理を最小限に抑えたシステムの総称。そのため、複数のユーザーがシステムを利用する際に、ハイスペックな専用端末が不要となり、設備投資コストを抑える利点を有する。
*5 OS:Microsoft Windows XP SP2以上、CPU:Pentium4以上が必要。
*6 富士フイルムの可逆画像圧縮技術と、富士ゼロックスが開発した可逆画像圧縮技術OHBZを、両社共同開発の画像処理共通フレームワークの下、状況に応じて切り替えて使用している。
*7 当社従来製品との比較、当社条件による。

【主な特長】
(1) 新たに呼吸器領域向けの解析機能を拡充するなど、豊富な機能を搭載。
今回、新たに拡充した呼吸器領域の解析機能として「肺解析」機能を大幅に改良したことに加え、「肺切除解析」、「気管支鏡シミュレータ」機能を追加し、気管支、肺動脈、肺静脈の自動抽出、肺区域切除のシミュレーション、ディスプレイ上での気管支鏡シミュレーションなどを可能にした。気菅支の細部まで自動抽出することで、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの診断支援も可能。
循環器領域では、「冠動脈解析」を使って冠動脈を自動的に抽出・認識し、狭窄部位や石灰化領域の特定を支援する情報の提示や、「心機能解析」を使って左心室の心機能を定量化する機能を搭載した。
消化器領域の肝臓では、「肝臓解析」を使って門脈・肝静脈などの血管を抽出する機能、またその血管ごとの支配領域を認識し、色分け・分割表示して容積データを提供する機能などを搭載した。
(2) シンクライアント環境による、利便性の高い院内運用が可能。
サーバでの一括集中処理をするシンクライアント環境で提供するため、利用者は院内のネットワークに接続されているどの端末からもサーバにアクセスでき、3D画像解析操作を行える。
ハイスペックなクライアント端末が不要になり、設備コストを大幅に抑えることができる。
ソフトウエア環境設定やユーザー設定は、ネットワークで一元管理が可能。
(3) 3D解析画像の表示速度を従来に比べて約2.3倍に高速化し、スムーズな操作性を実現。
CT・MRI画像などの2D画像から3D画像化する処理スピードを高速化させ、さらにサーバからクライアントへの画像転送に独自の画像圧縮技術を応用して通信時に行う画像の圧縮と解凍を高圧縮率かつ高速に行えるようにした。これにより、クライアント端末上での3D画像の表示速度を従来の「SYNAPSE VINCENT」に比べ約2.3倍に高速化。クライアント端末にスムーズに3D解析画像が表示され、ストレスなく操作することができる。
(4) ユーザビリティを大幅に向上。
暗い部屋や明るい部屋など、使用する場所の環境に応じて最適な画面フレームやボタンの色などのデザインを選択することが可能。
利用用途に応じて、表示される各フレームサイズのフレキシブルな変更が可能。
各端末のモニタ解像度に合わせて、最適な画面表示に自動調整する機能を搭載した。


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