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フィリップスが新型MRI装置『Ingenia 3.0T』の東海大学での稼動を開始

[ 2011/05/26 ]
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社: 東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、『Ingenia 3.0T』の国内第1号機が、東海大学医学部付属病院(所在地:神奈川県伊勢原市)で稼動を開始したことを発表した。
本装置は、去年の北米放射線学会で発表された世界初のフルデジタルの新型MRI装置で、アジア太平洋地域で初めての稼働となる(全世界でも5台目である)。
フィリップスでは今回の第1号機を皮切りに、『Ingenia 3.0T』および『Ingenia 1.5T』を大学病院などの研究機関および官公庁管轄の総合病院を中心に販売していく。
『Ingenia 3.0T』および『Ingenia 1.5T』の今年度の販売目標台数はそれぞれ約40台、希望販売価格は『Ingenia 3.0T』は18億円、『Ingenia 1.5T』は10億円(税込、構成により異なる)を予定している。

5月26日(木)11時より本社ビル会議室にて開催された発表では、本装置の開発に携わった東海大学工学部 高原太郎教授により、本装置の特性について詳細なプレゼンが行われた。

■『Ingenia3.0T/1.5T』のおもな特長
・SNR(信号強度比)が最大で40%向上
従来のMRI 装置は、コイルからアナログ・デジタル変換器(ADC)までの間は、アナログケーブルで信号が伝送されておりました。「dStream」はADCがコイルに内蔵され、MR信号がコイル内で即座にデジタル変換されることで、アナログケーブルによる信号減衰がなくなり、SNRが従来と比べて最大40%向上した。

・70cmボアで高い磁場の均一性
ガントリは、70cmボアでありながら静磁場の均一性を高め、FOVは最大55cmあり、一度に広範囲を撮像することができる。

・チャンネルフリーで容易な拡張性
コイル技術が進歩するたびにRF受信チャンネルのバージョンアップを心配する必要がなくなった。信号のデジタル化はRF コイル内で行われるので、使用できるチャンネル数は、システムではなくコイルによって決まる。大がかりなシステムのバージョンアップを必要とせず、容易に拡張できるため、ライフサイクルコストの低減と経済性の向上につながる。

・撮影技師と患者双方の負担を大幅に削減
コイルが広く、軽くなり、適切なコイルが自動選択されるため、技師はだいたいの場所に置くだけでも失敗がない。

・スキャンレンジが200cmと長いため、全身が無理なく撮像できる。また時間短縮も図れる(30分→7分が可能になる見込み)。

・PETに比較して被ばくがなく、事前の安静も不要。医療コストも抑えられる見込みである。

■東海大学医学部付属病院専門診療学系 今井 裕 教授のコメント
「当院はまだ3.0T MRI 装置が普及していない2007年に『Achieva 3.0T X-series』(アチーバ 3.0 テスラ X シリーズ)を導入しました。導入した当初は、1.5T と3.0T を臨床別に使い分けていましたが、「MultiTransmit」(マルチトランスミット)を導入してからは上腹部領域と乳腺領域の画質が画期的に向上しました。近年、MRI 装置の適応領域における検査需要の増大に加えて、さまざまな領域で MRI 装置 が役割を担いつつあり、『Ingenia 3.0T』を導入することで、従来装置よりすぐれた臨床情報と検査の効率化を図りたいと考えています」

■株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン 代表取締役社長 ダニー・リスバーグのコメント
「『Ingenia』に新しく搭載された「dStream」は、SNRの向上に加えて日常業務の効率化とスムーズなワークフローと操作性の向上を実現し、デジタル化のパワーが持つ真価を余すところなく発揮します。フィリップスは、MRI装置のラインナップに『Ingenia』を加えることにより、画質の向上に加え、運用効率の改善、ワークフローの向上など、さまざまな側面からお客様をサポートして参ります」。

■日本国内におけるMRI 装置の市場動向
国内3.0T MRI市場は、2010年12月時点で250台が稼動している。そのうち106台(42%)がフィリップスの3.0T MRI で、高い市場シェアを得ている。
「3.0T MRI は販売当初は頭部領域、整形領域を得意としていたが、近年RF 送信を患者ごとにカスタマイズする「MultiTransmit」が登場し、1.5T と分け隔てることなく全身領域で3.0T MRI 装置が使えるようになった。このことにより、3.0T MRI 装置1台で運用する病院も増え3.0T MRI 装置の市場が拡大する傾向にある。


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マーケティング本部IS統括部 小山克彦氏

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MRビジネスマネージャー 門原 寛 氏

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東海大学工学部医用生体工学科 教授 高原太郎氏

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装置外観とコイル

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Low Resolution_全身DWIBS(ペットライクイメージング)

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