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富士フイルム 東京慈恵会医科大学と脳血管障害治療支援システムの共同研究を開始 脳卒中の緊急遠隔診断をiPhone/iPadなどの携帯端末で支援

[ 2010/07/15 ]
富士フイルム株式会社(以下富士フイルム)は、東京慈恵会医科大学と、脳卒中などの脳血管障害の緊急対応時に、iPhone/iPad(*1)などの携帯端末をとおし、院外にいる脳外科専門医が病院内での診断や治療を支援できる「脳血管障害治療支援システム」の共同研究を開始する。

同研究は、東京慈恵会医科大学(脳神経外科学講座 村山 雄一教授)が試作開発を進めてきたiPhone/iPad対応脳血管障害治療支援システム「i-Stroke」に、脳卒中発症の初期段階で必要な処置情報をやりとりする機能などを加え、さらに、富士フイルムの医用画像情報ネットワークシステム「SYNAPSE(シナプス)」(*2)を連携させることで、脳血管障害治療に最適な緊急遠隔診断システムの構築をめざすもの。

脳卒中治療は、発症から3時間以内にt-PA(*3)という薬剤の投与や、血栓を除去する血管内治療などの適切な治療が行われれば、後遺症を軽減できる可能性が高いといわれる。しかし、すべての医療機関に高度な診断治療能力を持つ専門医を24時間常駐させることはむずかしいのが現状で、専門医が脳卒中患者を適切に診断できる緊急時対応の環境構築が社会的にも求められている。

今回共同研究を始める「脳血管障害治療支援システム」は、脳卒中を発症した患者が搬送された病院から、院外にいる専門医が持つiPhone/iPadなどの携帯端末に、暗号化された患者の検査画像や診療情報を送信し、脳卒中発症時の治療に必要な薬の投与量や禁忌のチェック項目など処置情報をやり取りすることで、病院内での診断や治療を支援することができるシステム。また、本システムを、すでに国内約1,400の施設に導入されている同社の医用画像情報ネットワークシステム「SYNAPSE」とシームレスに連携させ、将来的には、脳血管内画像診断に有効な3D画像処理システム「SYNAPSE VINCENT(シナプス ヴィンセント)」(*4)に連携させることも検討している。

このシステムは、緊急治療活動を効率的かつ広域的に支援するとともに、脳疾患専門医間のコミュニケーションを促進し、地域救急医療の質の向上に貢献することが期待できる。

*1 : iPhone、iPad は、米国およびほかの国々で登録されたApple Inc.の商標。

*2 : 富士フイルムの放射線科PACS(Picture Archiving and Communications System = CT、MRI、CRなどの医療画像診断装置からの検査画像を電子的に保存・検索・解析する医用画像情報システム)の製品名称。抜群の安定性と高画質により、国内でトップシェアを誇り、全世界で3,000以上の医療機関に導入されている。

*3 : t-PA(Tissue-type Plasminogen Activator)とは、発症3時間以内の急性脳梗塞に適用される脳血栓溶解療法に使用される薬剤の一般名称。

*4 : CT、MRIなどによる断層画像から高精度な3次元画像を描出する独自開発の画像解析システム。信頼性の高い画像認識技術を活用し、各種臓器や血管などを精度高く認識して、簡単な操作での3次元画像の高速自動抽出などを実現している。

【お問い合わせ】
富士フイルムメディカル株式会社 営業推進本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
URL http://fujifilm.jp/business/healthcare/