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オリンパスが肺疾患治療デバイスを手がける米国Spiration社を連結子会社化

[ 2010/06/26 ]
オリンパス株式会社は、米国の現地法人Olympus Corporation of the Americasを通じて米国ベンチャーのSpiration, Inc.(以下スパイレーション社、本社:アメリカ・ワシントン州レッドモンド、President and CEO:Rick Shea)の全株式を取得し、連結子会社化することで、スパイレーション社と合意した。
スパイレーション社は、以前よりオリンパスメディカルシステムズ株式会社(以下オリンパスメディカル)と日本・欧州での独占販売代理契約を結ぶなどの提携関係にあり、今回の合意によってオリンパスの連結子会社になる予定である。

オリンパスグループにおいて、内視鏡を中心に医療事業を展開するオリンパスメディカルでは、呼吸器分野で、既存の肺がん中心の領域に加え、非がん性疾患領域での内視鏡の適応拡大にも本格的に取り組んでいる。その一環として、肺・気管支を含む呼吸器分野で使われる気管支鏡の適用拡大を目的に、非がん領域である肺気腫および気胸などの肺疾患および肺損傷に適用する低侵襲治療デバイスを手がけるスパイレーション社と、気管支鏡下の肺気腫・気胸治療デバイス(気管支バルブ)に関する日本・欧州での独占販売代理契約を2008年に締結し、同年から欧州での販売を開始している。
現在この気管支バルブは、日本において肺気腫・気胸適用に対して治験の準備を進めており、また米国では既に手術後の持続性の気漏に対する治療手段としてFDAの認可を取得し、肺気腫適用についても治験を実施している。

今回の連結子会社化を通じ、2010年度からの5カ年中期経営基本計画の一環として、オリンパスメディカルは、気管支鏡下の肺気腫・気胸治療デバイス(気管支バルブ)のビジネスを加速させるとともに、スパイレーション社のもつ肺疾患デバイスに関する技術や知見を活用し、呼吸器分野における新しい手技・商品の開発をめざす。
今後、さらに患者さんのQOL改善につなげるために、呼吸器分野のドクターに低侵襲な治療手段を提供し、よりよい医療の実現にむけて貢献していく。

●オリンパスメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 森嶌治人氏のコメント
「今回スパイレーション社と連結子会社化について合意できたことを大変喜ばしく思います。スパイレーション社は、呼吸器疾患治療領域で非常に高い技術力と深い見識をもっています。また、彼らの製品は、オリンパスの気管支内視鏡システムのラインアップを強化する理想的な製品です。今後は両社のシナジーを生かして次世代の呼吸器内視鏡関連製品の開発を進め、より優れた診断、治療をドクターに提供していきたいと思います」

●スパイレーション社 最高経営責任者兼社長Rick Shea氏のコメント
「スパイレーション社は、慢性/急性呼吸器疾患の患者さんのQOL改善をミッションとして掲げて参りました。オリンパスメディカルと当社はこれまでの販売提携を通じて非常に有意義な関係を構築してきました。今回、われわれはオリンパスグループに加わることで、その取り組みを一層強化していくことができることを嬉しく思います。世界中の呼吸器疾患の患者さんのQOL改善を目指して、革新的な治療手段の開発に共に取り組んでいきます。

●スパイレーション社の概要
・社名:Spiration,Inc.(www.spiration.com)
連結子会社化後は、「Olympus Respiratory America」名にて事業を行う予定。
・最高経営責任者兼社長:Rick Shea
・所在地:6675 165th Avenue N.E.Redmond,WA 98052
・設立:1999年5月
・事業内容:肺疾患の低侵襲治療デバイスの開発・製造・マーケティング
・従業員数:約50名
・資本金:9千7百万USドル

● 「気管支バルブ」について
「気管支バルブ(商品名:IBV Valve System)」は、肺気腫および気胸に対する気管支鏡下の低侵襲治療デバイスとして開発された。本デバイスは、肺気腫の治療において、薬剤効果がない、または肺縮小術や肺移植の手術が適用されない症例に対する治療、および気胸や肺手術後に発生する持続性の空気漏れの処置を目的に使われる。