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ザイオソフト(株)が、モーションイメージング研究会を開催

[ 2009/11/10 ]
さる10月31日(土)、東京ステーションコンファレンス(東京・千代田区)において、ザイオソフト株式会社主催による「モーションイメージング研究会~時間軸を加えた画像解析がもたらす可能性について~」が開催された。

モーションイメージングとは、従来の3D解析に時間軸を加え、「動き」 を正確に把握するまったく新しい画像解析技術である。
開会に先立ち、同社代表取締役社長の松本和彦氏の挨拶が行われ、続いて慶應義塾大学医学部放射線診断科教授 栗林幸夫氏が座長を務め、第1部 「冠動脈編」 の講演がスタートした。

最初に、慶應義塾大学医学部放射線診断科 准教授 陣崎雅弘氏が 「モーションイメージングによる心臓CTの画質向上」 と題して発表を行った。同氏はモーションイメージングによる可能性、今後の期待として、これまで冠動脈CTでは使用していなかった情報を活用できることによりノイズの低減が可能であると述べた。そして、今後、安定して使用することが可能となれば、被ばくの低減にもつながるであろうと述べた。

次に、愛媛大学医学部附属病院放射線科講師 東野 博氏による 「心臓4次元画像の歴史」 と題した発表が行われた。同氏は、同放射線科イメージングチームによるこれまでの取り組みについて述べ、これからの診断は、心臓を動かして診る時代であると語った。そして、「モーションに深く携わってきたからこそわかるその価値について、同社と共同で、今後もさまざまな検討を行っていきたい」と述べた。

続いて、「心臓4次元画像の可能性」 と題した講演が、愛媛大学医学部附属病院放射線科講師 城戸輝仁氏により行われた。ザイオソフト社の開発したモーションイメージング技術における正当性についての検討結果が発表され、その結果として同氏は、「モーション解析は、心機能評価の自動解析や、拡張能障害の検出に有用である」と述べた。また、時間軸をのばした解析が可能となれば、被ばくの低減が可能となり、ダイナミックスキャンなど新たな撮像解析も期待されると述べた。

第1部最後の講演は、大阪大学大学院医学系研究科先進心血管治療学寄附講座准教授/徳洲会(野崎・名古屋・大垣)病院心臓センター長の角辻 暁氏により、「循環器診療におけるCTの使い方:現在と未来」 と題して発表された。

同氏は、現在での循環器診療におけるCTの使い方、重要性、さらにあらたな画像を使うことによる近未来への可能性を次のように述べた。「現在、治療においては、冠動脈インターベンションに対するCT情報の貢献度は非常に大きく、インターベンション治療とバイパス手術治療の治療選択においてもCT情報が使われている。また現時点ではあまり用いられていない左室壁情報を活用すれば心不全治療においてもCT情報を活用した治療が可能ではないか」と語った。


第2部は、国立がんセンターがん予防・検診研究センターセンター長の森山紀之氏が座長を務め 「頭部胸腹部編」 の講演が行われた。

まずはじめに、京都大学大学院医学研究科消化器内科学 辻 喜久氏が 「消化器画像診断における“時間軸”の役割」 と題して発表を行った。同氏は、近年、医学の進歩に伴い、消化器疾患に関する知見は著しく増加し、特に “時間軸” を導入することにより消化器疾患における診断技術に大きな変化が生じ、消化器臨床のさらなる進歩が期待されると述べた。

続いて、「脳神経領域における動態イメージングの現状と将来」と題し、岩手医科大学先端医療研究センター教授の佐々木真理氏が脳循環予備能の評価、虚血ペナンプラの評価についてそれぞれの特長や臨床試験における成果を示し、発表を行った。

なかでも、これまで診断がむずかしかった認知症や無症候性虚血病変への新たなアプローチとして、モーションイメージングを用いることで、これまで見落とすこともあったような細かい変化を確実に捉えることができ、より正確な診断ができるようになるであろうと、モーションイメージングが秘める多くの可能性を語った。

第2部最後の講演は、座長を務める森山紀之氏により「胸腹部領域における時間軸を伴う画像診断」と題した講演が行われた。近年、320列CTを含むMDCTなどのハードとともに、ソフト面での開発もさかんに行われ、良好な3次元画像に時間軸を加えた画像表示技術が急速に開発されている。

それにより、腹部領域においても、病変と他の臓器との呼吸や体動との関係に基づいた侵潤の診断や、造影剤使用による経時的な病変部の変化をより細かい時間軸で観察するとこができ、新しい診断知見が得られるようになった。これらの時間軸を取り入れた画像診断の、臨床における有用性を確立させることが、今後の医療において大切なことであると語った。


第3部では、「特別講演」として、心臓画像クリニック飯田橋院長 寺島正浩氏が座長を務め、 Cardiovascular Medicine, Stanford University, School of Medicin, Associate Professor, Michael V. McConnell, M.D., MSEEが「The Future of Cardiovascular Imaging」と題して講演が行われ、活気にあふれた研究会は幕を閉じた。
栗林幸夫氏
第1部 「冠動脈編」 座長
栗林幸夫氏

陣崎雅弘氏
陣崎雅弘氏

東野 博氏
東野 博氏

城戸輝仁氏
城戸輝仁氏

角辻 暁氏
角辻 暁氏



森山紀之氏
第2部 「頭部胸腹部編」 座長
森山紀之氏

辻 喜久氏
辻 喜久氏

佐々木真理氏
佐々木真理氏



寺島正浩氏
第3部 「特別講演」 座長
寺島正浩氏

Michael V. McConnell氏
Michael V. McConnell氏