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愛知医科大学研究グループ、「Real-time Virtual Sonography」 の応用開発に成功

[ 2009/08/04 ]

愛知医科大学研究グループ
MRIで検出された乳がんを超音波で正確にとらえることができる新技術
「Real-time Virtual Sonography(RVS)」 の応用開発に成功



愛知医科大学 乳腺内分泌外科の中野 正吾准教授、福富 隆志教授らの研究グループは、株式会社日立メディコと共同で、超音波画像に一致したMRI画像を表示することができる 「Real-time Virtual Sonography(リアルタイムバーチャルソノグラフィ:RVS)*」 の応用開発に成功した。同技術は、フライトシミュレーションなどに用いられているバーチャルリアリティ技術をもとに我が国で開発された画像診断システムであり、これによってMRIでしか検出できない乳がんを超音波で確認することが可能となった。

MRIは乳がん検出能が高い検査であり、乳房温存手術の適応や切除範囲を決める際に多くの施設で行われている。しかしながら、MRIで初めて見つかった病変(偶発造影病変)を超音波で確認することが困難な場合も少なくない。欧米ではこのような偶発造影病変に対し、MRIガイド下生検が試みられているが、コストも高く施設も限られてる。中野准教授らは、偶発造影病変23例(悪性12例、良性11例)に対しRVSを行ったところ、超音波単独では30%であった発見率を83%に上昇させることを明らかにした。
※以上の研究成果は、「Japanese Journal of Clinical Oncology 9月号」 にて出版予定。オンラインでは8月4日(GMT時間)に公開される予定である。また、論文のアブストラクト部分までは無料で読むことができる。

乳房温存手術は乳がんの標準術式として確立しているが、切除断端に乳がんが残存した場合、乳房内再発の危険因子となることが知られている。そのため、RVSを用いることで乳房温存手術後の再手術や乳房内再発の危険が回避できることが示された。中野准教授らは以前、乳がん主病巣に対しRVSを施行し、病変の検出能においてマンモグラフィや超音波より優れ、MRIとほぼ同等の成績を示すことを2007年米国サンアントニオ乳がんシンポジウムで発表している。

* 「Real-time Virtual Sonography」 は、日本における株式会社日立メディコの登録商標である。


【Japanese Journal of Clinical Oncology について】
「Japanese Journal of Clinical Oncology (JJCO)」 は、がんの臨床研究を取り扱う日本で始めての英文誌として1971年に創刊された。年2回の刊行誌として11年間発行した後、投稿数上昇に伴い1983年に季刊誌に、1991年に隔月誌となった。1998年以降、現在のJJCOは月刊論文誌として発行されている。

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