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日々進化するシステムの最新情報を 東陽テクニカ DICOMセミナー開催

[ 2009/06/29 ]
さる6月27日、 (株)東陽テクニカ本社 8階第一セミナー室にて、DICOMセミナーが開催された。
今回で19回目を迎える同セミナー。医用画像通信規格DICOMが国内でもめざましい普及を遂げていることにともない、院内情報のデジタル化は避けて通れないものになってきているが、同社はその先駆けとして国内でのDICOMやモニタ診断普及に尽力するとともに、その経験を生かし、院内システム構築の一助となるべく10数年前より『DICOMセミナー』と銘打ち、開催してきた。現在ではその内容も『DICOM』というキーワードでひとくくりにできない、多岐にわたるものとなっている。

診療報酬改定にともない、フイルムレス環境の構築に頭を悩ませている施設も多い。今回のセミナーでは、DICOM規格を使用したフイルムレス環境構築に際する問題点などを、DICOMネットワーク構築及び接続、モニタ読影分野、整形計測分野、マンモグラフィ分野などに焦点をあて、中立的な立場として、日々進化するシステムの最新情報を伝えるものとなった。フイルムシステムの構築を検討中、また構築に向けて不安がある方などに非常に有効な内容となった。

冒頭、同社画像システム部々長・中村氏の挨拶に引き続き、まず「“病院画像ネットワーク”構築の注意点-DICOM ビューワの視点から-」と題し、同社画像システム部・渡邊(浩)氏が講演を行った。同氏はシステム構築のためには譲れないもの、欠かせないものなど、最初に運用を吟味すること、そしてDICOM準拠機器を選択することの大切さについて強調し、記載されている機能とそのサポート範囲をチェックすること、そして事前テストやリハーサルを実施することの重要性について、そして各製品の特長を見きわめ、トラブルに見舞われた際のチェック方法などについて述べた。

つづいて同社画像システム部・鈴木氏が登壇。同氏は「医用画像表示用ディスプレイに求められること」と題し、モニタ診断のメリットについて、そして画像再現性確保のために理解しておくべきこととして、見え方の違いがデバイスに依存すること、かつ輝度劣化により見え方が違ってくることについて説明。医療用ディスプレイにとり、精度管理が欠かせない作業であることを強調した。

「整形外科のフィルムレス化」という題で講演を行った同社画像システム部・大平氏は、日本の整形外科における人工関節置換術症例数が増加傾向にあることを指摘。肥満や高齢化により整形外科の重要性がますます高まることは必定であり、同科の読影・計測作業をいかに効率化できるかがポイントであると述べ、デジタル化のメリットについて強調。その一方で特殊計測やトレーシングペーパー、人工関節テンプレートなど、依然としてフイルムへの依存度が高い同科の特殊性を理解することからスタートし、ビューアがもつべき必要な機能や計測ツールなどについていっそうの研究開発努力が必要とされる点について説明した。

最後に「デジタルマンモグラフィのソフトコピー診断」と題した講演で、同社画像システム部・小林(繭)氏は、撮影装置のデジタル化が進み、デジタル撮影装置を導入した施設でのソフトコピー診断が始まっており、ガイドライン整備も進んでいる点についてふれ、そのメリットを指摘。デジタル画像の情報量を生かすためには、左右および過去画像との比較やWindow Level/Widthなどのpost processingが何よりも大切であること、またマンモグラフィに必要なディスプレイの条件として、解像度、表示スピード、諧調表示能力、輝度・コントラスト、精度管理、面内均一性などをあげ、さらに今後の展望としてCADや遠隔診断についてもふれた。 

以上の講演終了後、会場ではブロック別に製品展示・説明会が行われ、参加者はみな熱心に担当者による説明に聞き入っていた。
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セミナー会場全景

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冒頭挨拶を行う、同社画像システム部々長・中村氏

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画像システム部・渡邊(浩)氏

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同社画像システム部・鈴木氏

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同社画像システム部・大平氏

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同社画像システム部・小林(繭)氏