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シーメンス旭メディテック(株)、「SOMATOM Definition Flash プレス発表会」を開催

[ 2009/03/13 ]

SOMATOM Definition Flash プレス発表会
「最先端CTを用いた画像診断のパラダイムシフト」
~息止めナシ、被ばく最小の患者に優しいCT検査~



さる3月12日(木)、シーメンス旭メディテック株式会社は、同社の新型Dual Source CT(2管球搭載CT)である 『SOMATOM Definition Flash』 の発売にあたり、「最先端CTを用いた画像診断のパラダイムシフト」 と題するプレス発表会をシーメンスフォーラム(東京・品川区)において行った。


同社マーケティング本部 マーケティングコミュニケーショングループ グループマネージャー 高橋 誠氏による開会挨拶に続き、同社マーケティング本部 CT事業部 部長 渡邉 隆史氏が 「新製品 SOMATOM Definition Flash のご紹介 -CT市場の動向、新技術の開発背景-」 と題する講演を行い、以下のように語った。

「近年のCT技術の進歩によって、臨床現場が求めるCT装置のニーズはほぼ満たしていると思います。多列化にともない広範囲・高精細な撮影ができるようになり、2管球化によって高速撮影が可能になりました。例えば、心臓のように動いている部位であっても、心臓の状況に関わらず鮮明な画像が撮影できるというような技術です。そのため、CT装置は診断能力において、十分満足できるレベルまできているというのが現在の状況です。

そのような状況の中で、これからの技術の進歩がどのように進むべきかを考え、私どもが次世代のCT装置の方向性としたのが “Healthier CT” です。これは、放射線被ばくの低減や超高速撮影によって、低浸襲で予防医学に貢献できるような患者様に優しい検査を可能にすると同時に、形態診断だけでなく、機能情報や組成解析などの新しい分野への発展を実現するCT装置です。

そして、この新しい方向性を全て実現しているのが、本日発表する 『SOMATOM Definition Flash』 です。この装置は、X線管球を2基搭載している “Dual Source CT” です。そして、業界の最高速度級である0.28秒/回転 というX線管球の回転スピードと、“フラッシュスパイラル撮影” が実現したピッチ3.0以上の選択によって、従来のCT装置の約4倍のスピードである43cm/秒 という撮影速度を実現しています。」


続いて、東京慈恵会医科大学 放射線医学講座 講座担当教授 福田 国彦氏による特別講演 「2管球CTが実現する新たな画像診断の時代 -理想のCT装置を求めて-」 が行われた。同氏は講演の中でつぎのように語った。

「1972年にハンスフィールド卿がCTを開発して以来、どこまで続くのかというCTの開発競争がありました。その結果、最近はある程度行き着くところまで行ったという感じはしています。その上で、“理想のCT” とはどのようなものであるかを自問してみました。そして、胸部CTを1秒 以下の撮影時間で行うこと、心臓CTを1mSv 以下の被ばく線量と100ミリ秒 以下の時間分解能で行うことが、CTのひとつの到達点であるという感じがしています。

今回発表になった 『SOMATOM Definition Flash』 というCT装置は、撮影速度が43cm/秒 、時間分解能が75ミリ秒 、被ばく線量が1mSv 以下というスペックを持っており、私が掲げた “理想のCT” である条件をクリアしています。

また、それ以外にもいくつかの新技術が搭載されており、そのひとつは、“X-CARE” というソフトウェアを使用した臓器別の被ばく量制御です。例えば、乳腺の撮影の際には正面になるとX線を切ります。そのようにして後ろからのみX線を浴びせれば、乳腺の被ばく量が最大40%低減できると言われています。

もうひとつは、低線量で2重エネルギー撮影ができるということです。この2重エネルギー撮影は、私どもの施設に設置されている 『SOMATOM Definition』 という2管球CTにも搭載されていますが、私たちが使っている装置では2管球である分、少し被ばく線量が増えてしまいます。しかし、今回の装置は被ばく線量が通常のCTと同程度で2重エネルギー撮影ができるということなので、有用性がさらに高まるのではないかと考えています。

私たちは被ばくのリスクと患者さんのベネフィットのバランスを常に考えて放射線検査をしなければなりません。国際放射線防護委員会が1977年に発表した “ALARA(As low As Reasonably Achievable)” という考え方は、検査の目的が達成される範囲内でできるだけ低線量の検査をしなければならないということです。特に小児には気をつけなければいけません。なぜならば、小児は細胞分裂も活発で大人よりも放射線感受性が高いです。さらに、放射線が癌に及ぼす影響というのは20~30年経過してから出て来るので、余命の長い小児はさらに気をつなければいけないのです。

この “ALARA” の考えに立った上でも、今回の 『SOMATOM Definition Flash』 は、私個人としてぜひ使用してみたい装置であります。CTのひとつの到達点に達したかな、と思っています。それが今回の私のメッセージです。」

高橋 誠氏


渡邉 隆史氏


福田 国彦氏



cardiac2.BMP
βブロッカー不使用、息止めナシ、
0.25秒、0.8mSvで心臓全体を撮影


thorax2.BMP
息止めナシ、
胸部全体(34cm)を0.8秒で撮影