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(株)島津製作所、「第86回レントゲン祭」を開催

[ 2009/02/13 ]
さる2月10日、株式会社島津製作所は同社研修センター(京都市・中京区)にて、「第86回レントゲン祭」を開催した。今回で86回目となる同式典は、X線を発見したレントゲン博士の偉業を讃えて、毎年開催されるイベントである。

式典は、同社医用機器事業部 副事業部長 堂本 順氏の司会により進められた。まずはじめに、同社取締役 医用機器事業部長 鈴木 悟氏による式辞が述べられ、同氏は次のように語った「私どもはさらなる臨床価値を提供できるアプリケーション開発に力を入れております。

その1例がトモシンセシスとCTライクイメージングです。トモシンセシスは、国内外で高い評価を得ており、CTと比較してX線の被ばく量がきわめて少なく、かつ高解像度であることや立位での検査が可能であること、金属アーチファクトの影響を受けにくいという特長をもち、胸部健診や整形分野での臨床応用が期待されています。そして、CTライクイメージングは血管内治療中などの際、その場でCTのような断層画像が得られることから、有用な検査方法として認知されつつあります。

世界中でアメリカに端を発する金融不安が増している昨今、国内でも医療費削減など医療機関は厳しい運営迫られる状況にあります。このようななかで、私どもは顧客の期待に応えるため自らもてる技術を見つめなおし、さらに磨きをかけ、X線技術の島津としてあらたな臨床価値を提供できるよう、たゆまぬ挑戦を続けていきます。」


式辞に続き、同社代表取締役社長 服部重彦氏による祭詞・献花が行われた。
引き続き行われた記念講演会では、日本鋼管病院 放射線科 技師長 村山好民氏が「直接変換FPD搭載システムの使用経験」と題して、FPDの利点、トモシンセシスの運用について発表し、「トモシンセシスは整形領域、特に骨折状態の診断に有用である。また関節症の治療(人口関節設置)後の経過観察では、立位生活負荷状態での観察など、従来のCT、MRIではできなかった診断も可能になった」と述べた。また現在、関節の動態機能診断、骨変形の早期診断など予防医学への応用が可能であるとの考えと、スポーツ領域での応用を検討中であることを述べられた。

次に、日本鋼管病院 副院長・放射線科部長 小川健二氏により「放射線科の業務管理からIVRまで」と題した講演が行われた。放射線科は単一の診療科ではなく、病院のチーム医療を支える基本部門である。患者に提供できる医療の質は放射線科や検査科の質への依存が大きいため、撮影機器(ハード)の質のみならず、人の質の確保が大切であると語った。

同院では9インチサイズの血管撮影システム『BRANSIST safire』を導入しており、9インチサイズの利点として、パネルの取り回しが容易であること、多目的に使用できること、を挙げた。またIVRの臨床画像を多数提示し、同装置の活用方法、有用性の説明を行った。

最後に同氏は次のように語り講演を締めくくった。「忘れてはならないことは、医療は病院の利益を追求するものであってはならないということです。また医者個人の功名心、好奇心を満たすものであってはならないのです。患者の利益と安全が最優先されなければならないということが最も大事なことです。医療に携わるわれわれ1人1人の心の中に“医療は誰のために”という言葉を常に留めておなねばならないと思います。」
鈴木 悟氏
鈴木 悟氏

服部重彦氏による祭詞・献花
服部重彦氏による祭詞・献花

村山好民氏
村山好民氏

小川健二氏
小川健二氏

会場風景
会場風景