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シーメンス旭メディテック株式会社が記者説明会を開催 「Hibrid ORが治療を変える-脳神経外科、耳鼻咽喉科の事例から」

[ 2008/09/16 ]
さる9月10日、東京慈恵会医科大学において、シーメンス旭メディテック(株)による同大学の手術室“Hybrid OR”を紹介する記者説明会が開催された。

『Artis zeego』は、ロボットの多軸駆動に着想を得た従来にないフレキシビティ・速度・精度を実現した8軸稼動の多軸血管撮影装置である。同装置の大きな特長として、8軸稼動アームが生み出す柔軟で幅広いポジショニング性能、約200cmの広範囲撮影、体幹部をカバーする大視野コーンビームCT撮影、などが挙げられる。
同説明会では、世界で初めて同装置を手術室に導入した東京慈恵会医科大学附属病院の、新しい複合的治療の取り組みについて、同院3名の医師が説明がを行った。

会に先立ち、森山 寛氏(同院 院長)による挨拶が行われ、「“高度で質の高い医療の提供”、“最先端医療を開発し施行する”、“高度な医療を分かりやすく一般に浸透させていく”この3つが同院の義務であり責任であると」述べた。

まず、村山雄一氏(同院 脳神経外科教授 脳血管内治療センター長)により「Robotic DSA in Surgical OR」と題した講演が行われた。同氏は「脳外科の手術には、従来の開頭手術と、近年普及しはじめた血管内治療がある。血管内治療はもともとは放射線科医により開発されたものであり、ほとんどが放射線撮影室で行われていた。しかし、合併症が起こった際の対応などを考えると、適切な治療が行える手術室で行った方がよいということになり、同院では2003年に同社バイプレーンシステムを手術室に設置することとなった」と語った。また、「現在は、開頭手術と血管内治療どちらがよいという時代ではなく、開頭手術と血管内治療を融合させた、患者1人1人によりよい治療を提供することが重要である」と述べた。

次に、「Hybrid ORを持つ大学病院-脊椎・脊髄外科における応用」と題して、谷 諭氏(同院 脳神経外科教授 手術部 診療部長)が講演を行った。「同院での手術件数はここ数年で確実に増えてきており、年1万3000~4000件を数えます。しかし、それに反して外科系の医師は年々不足しており、多忙な中で、安全で正確な高い質の医療を提供しなければなりません。そのため、医師をサポートする補助装置として、血管撮影装置は必要不可欠なものなのです」と述べた。また、手術室にいながら、重要な補助診断技術である断層撮影や血管撮影が行える手術室“Hybrid OR”の重要性、さらには脊椎・脊髄外科手術への応用についても語った。

最後に、鴻 信義氏(同院 耳鼻咽喉科 准教授)により「鼻科領域疾患に対する術中画像更新システムを用いた新しいナビゲーション手術」と題して講演が行われた。同氏は、「副鼻腔は奥行きが広く、目と脳が近いため、より安全で的確な手術操作が求められる。そのため、術野の位置や、手術をすすめている方向を、術中に3次元的に表示する手術支援機器のナビゲーションが非常に重要である」と述べた。

説明会に引き続き、同院“Hybrid OR”にて、従来装置に比べアームポジションのフレキシビティが飛躍的に向上した、『Artis zeego』の実演が行われた。
森山 寛氏
森山 寛氏

村山雄一氏
村山雄一氏

谷 諭氏
谷 諭氏

鴻 信義氏
鴻 信義氏

『Artis zeego』が導入された“Hybrid OR”
『Artis zeego』が導入された“Hybrid OR”