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国立大学附属病院長会議常置委員会が国立大学インターネット会議システム(UMICS)の運用開始

[ 2008/07/01 ]
 さる6月25日、東京大学医学部附属病院(東京・文京区)にて、国立大学附属病院長会議常置委員会により、全国42国立大学附属病院と地域医療を結ぶ 「国立大学インターネット会議システム(University hospital Medical Internet Conference System:UMICS)」 運用開始の記者発表が行われた。

 同システムは、エイネット株式会社により開発さた 『Fresh Voice』 という製品であるが、インターネットを利用して、国立大学病院間のみでなく国立大学病院が地域医療機関とも接続が可能となるように構築されたシステムである。

 はじめに、河野陽一氏(国立大学附属病院長会議常置委員長・千葉大学医学部附属病院長)による、同システムの導入の背景、必要性についての説明が行われた。同氏は 「慢性的な医師不足により、限られた人員が限られた時間の中で効率的に、高度医療・地域医療・研修支援を行い、研究、診療、教育のために必要な各種の会議、説明会、講演会などを実施していくニーズが非常に高くなっている。そのため、国立大学附属病院長会議常置委員会では、このインターネット会議システムを導入し、これらの充実を図るとともに、併せて経費の削減を図ることにしました」 と述べた。

 次に、櫛山 博氏(国立大学附属病院長会議インターネット会議システム検討会座長・東京大学医学部附属病院事務部長)により、インターネット会議システム導入の経緯について語られた。
 最後に、木内貴弘氏(国立大学附属病院長会議大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)協議会事務局長・東京大学医学部附属病院大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)研究センター教授)により、システムの仕様・運用方針について、4つの大きな特長を挙げて語られた。それら特長は以下のとおり。

1)無制限クライアントライセンス
 同システムは、接続可能なインターネット会議クライアントライセンス数が無制限であり(ただし、同時に接続可能なクライアント数は50に制限されている)、どの施設からでも簡単に利用が可能となっている。
2)国立大学病院と他医療機関などとの連携
 国立大学病院が1つ以上参加していれば、他の大学、医療機関、民間企業も利用できる仕組みとなっており、国立大学病院と地域の医療機関との共同カンファランス、国立大学病院による地域の医療機関の医療支援、国立大学病院と連携する研修病院との合同研修会、共同研究・治験の打ち合わせなどの幅広い目的での活用が可能である。
3)ネットワークの拡充への対応
 まずはじめは、大学病院医療情報ネットワーク(東京大学医学部附属病院内)に1台のサーバが導入され運用されるが、他の42の国立大学病院でも同じ価格・条件で追加購入できる契約となっており、利用件数の拡大に対応できる仕組みとなっている。
4)セキュリティ対策
 国立大学病院間や他医療機関との連携の際に重要となるセキュリティ対策として、IDとパスワード保護によるユーザ認証、HTTPとSSLポートのみを使用した暗号化通信、クライアントの接続元が確認できる通話ログ、会議で使用した共有データをサーバに残さない仕組みなど、外部に会議情報が漏れないシステムとなっている。

 また同発表では、本会場と熊本大学医学部附属病院とを同システムで結ぶデモンストレーションが行われ、全国の医療機関同士を結ぶ共通のコミュニケーションインフラとして、今後の利用が期待される発表となった。


「国立大学インターネット会議システム(UMICS)」 詳細はこちら
http://www.umin.ac.jp/
河野陽一氏
河野陽一氏
(国立大学附属病院長会議常置委員長・
千葉大学医学部附属病院長)

櫛山 博 氏
櫛山 博氏
(国立大学附属病院長会議インターネット会議
システム検討会座長・東京大学医学部附属病院
事務部長)

木内貴弘氏
木内貴弘氏
(国立大学附属病院長会議大学病院医療情報
ネットワーク(UMIN)協議会事務局長・東京大学
医学部附属病院大学病院医療情報ネットワーク
(UMIN)研究センター教授)