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GEヘルスケア、ピッツバーグ大学メディカルセンターと合弁会社を設立

[ 2008/06/17 ]
GEヘルスケア、ピッツバーグ大学メディカルセンターと合弁会社を設立
~GE初の学術機関との合弁、病理診断のデジタルソリューションを提供~


ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部であるGEヘルスケアとピッツバーグ大学メディカルセンターは、合弁会社 「オムニクス(Omnyx)LLC」 を設立した。同社は、GEで初となる学術機関との合弁会社である。
GEヘルスケアとピッツバーグ大学メディカルセンターは2年前から、これまで125年以上にわたりスライドガラスと顕微鏡を使用してきた病理診断のデジタルに向けた開発で協力しており、今後は新会社が同診断のデジタルソリューションの開発・提供を担う。本社は米ペンシルベニア州ピッツバーグに置き、これまで26年間ヘルスケア業界に携わってきた前GEヘルスケア 分子イメージング担当プレジデントのジーン・カートライトが最高経営責任者(CEO)に就任する。

オムニクスが提供する病理診断のデジタル化により、細胞や組織などのデータを、GEヘルスケアのPACS経由で、専門医がいる他の医療機関に送ることができるようになるほか、最新のアルゴリズムを駆使した高度な解析や診断コストの低減が可能になる。患者にとっては、診断ミスの低減や採取から結果通知までの時間短縮、ならびに病理診断情報の電子カルテとの統合などのメリットがある。

生物学者や応用物理学者、電気技師、そしてコンピューター科学者などで構成されたGEの研究チームは、デジタルX線の開発で蓄積した経験を生かし、撮像の質とスキャンスピードという2つの課題を克服、3年かけて最初の試作システムの開発に取り組んだ。オムニクスは今後、このGEグローバルリサーチセンターのシステムをベースに、ピッツバーグ大学メディカルセンターで開発しているデジタル病理診断とGEのテクノロジーを組み合わせて、臨床用の大容量データに対応したソリューションを提供していく。

オムニクスのCEOに就任するジーン・カートライトは、「オムニクスは、今後の医療の形を劇的に変える可能性を秘めている。また、現在GEヘルスケアが掲げる超早期の診断を目指す 『アーリー・ヘルス』 のビジョン実現に向けた大きな一歩で、より有効性の高い治療やモニタリングにもつながります。病理診断のデジタルソリューションを提供するオムニクスは、診断から治療にイたるすべての過程におりて、医師の利便性を向上するツールを用意可能で、重要な診療分野における意思決定の精度向上に貢献します」 と述べている。

ピッツバーグ大学病理学部教授兼会長で同メディカルセンターの病理学者であるジョージ・K・ミハロポーラス博士は、「病理診断のデジタル化は、これからのツール開発のベースとなるものです。病理学者は、微小な細胞やバクテリアを見つけるために膨大なスライドに目を通さなければなりませんが、今後新たなツールが出てくれば、診断のスピードと精度向上に大いに役立つことでしょう」 と述べている。

オムニクスはピッツバーグ本社に加えて、米ニュージャージー州ピスカタウェイ、ならびにGEヘルスケアの施設内にオフィスを構える。役員には、CEOのカートライトの他に、GEグローバルリサーチセンター プレジデントのマーク・リトル、GEヘルスケア IT担当プレジデント兼CEOのヴィシャル・ワンチュー、ピッツバーグ大学メディカルセンター 最高情報責任者(CIO)のダン・ドローボー、そしてピッツバーグ大学メディカルセンター インターナショナル・アンド・コマーシャル・サービス部門上級副社長のスティーブン・ブークエバーが就任する。
ホームページアドレスはwww.omnyxpath.com(英語版のみ)
また、オムニクスが今後3年間で、少なくとも40名の技術者の雇用を創出できるよう、ペンシルベニア州は同社に対し18万ドル(約1,900万円)の支援を提供する。

ピッツバーグ大学メディカルセンターのプレジデント兼CEOのジェフリー・ラモフ氏は、「今回GEヘルスケアと協力して、このような類のないソリューションを提供できるようになったことは、現在ヘルスケア業界が直面しているコストと品質の問題を浮き彫りにすることでしょう。当大学では現在、これまでの研究や臨床経験で培ってきた知識ならびに技術を、世界中の患者の皆さまの役に立てるよう取り組んでおり、オムニクスを設立したのもこの戦略の一環です。同時に、この新会社がペンシルベニア州西部の経済発展につながってくれることを願っています」と述べている。


※本文は、2008年6月5日 米国にて発表されたリリースの意訳である。
  詳しくは http://www.omnyxpath.com/