HOME > LOOK UP > Raffineのある風景 ―財団法人 医療情報健康財団

Raffineのある風景 ―財団法人 医療情報健康財団


医療情報健康財団


時代の変遷にともなうニーズをいちはやくとらえ発展
デジタル化推進に合わせ東芝社製品を導入決定

raffine_03_001.jpg
石川理事長。「礼儀正しい、優しい言葉づかいの徹底など、
スタッフ教育には力を注いでいます」 と語るとおり、
実に爽やかで明るい院内の雰囲気だ。
財団法人 医療情報健康財団は、昭和49年に予防医学事業を通して医学の進歩と公衆衛生の向上に貢献することを目的に、財団法人福岡県医療情報研究協会として設立された。

「当時は健診体制も脆弱で、血液分析も手作業だった時代。当施設は当時としては日本でも数少ない血液多項目検査が可能な最新鋭の外国製自動分析装置と大型コンピュータを導入し、九州では初めてコンピュータによる健診処理システムを開発。『人間ドックなみの検査が日本全国どこでも同一基準で受けられる』 というポリシーでスタートしました」、こう語るのは理事長の石川 潔氏。おもな事業は地域・職域・学校などにおける健診診断事業および健康・予防医学に関する普及啓発、ならびに医療情報処理システム開発などの調査・研究。的確な生活指導や疾病管理、治療を含めた活動を行い、人々の健康増進に寄与することを基本理念とする。

「設立当時の健診は地方ごとに行うのが普通で、当施設のように全国ネットで行う発想は新鮮だった。『医療情報』 という言葉も創立当初からのものです」。平成13年に現在の名称に改めた同施設は、時代の変遷にともなうニーズをいちはやくとらえ、上記事業を推進・発展させてきた。

施設健診サービスで注目されるのは、福岡市天神地区という立地条件を生かし、各企業や官庁を始め、九州大学との健診契約を結んでの健診業務である点。また巡回健診サービスでは九州はもちろん全国に提携医療機関を数多く持ち関東、関西、中四国など全国の企業の支社にも健診バスを巡回させるなど、広範な活動エリアを誇る。各地域や企業業務ならではのオプションを豊富にそろえた健診パックを提供するなど、現代病を的確にいちはやく把握することをモットーに掲げるだけでなく、受診者への各種サービスの充実にも重きをおく。「たとえば胃部レントゲン検査後に、なるべく多くの水とともに下剤をのんでいただくために、非加熱の純天然ミネラルウォーターに下剤をセットしたバリウムストンを配布したり、お食事までの小腹を満たしていただくためのスナックを用意するなど、受診者の立場に立った細やかな配慮を心がけています。いまや健診は 『集団健診』 ではなく、『個人個人』 にサービス対応しなければいけない時代なのです」。

各種医用画像装置のグレードアップもスタッフのモチベーションアップのためには必要不可欠である。同施設では昨年末、クリニックにFPD方式X線TVシステムRaffine 1 台、その後巡回車に車載DRシステム Aitella 1台、車載マンモグラフィPe・ru・ru2台という東芝社製品が導入された。「装置選定の際には、いままでのアナログ製品を順次デジタル化して他施設との差別化を図りたい、また体格が向上している現代の受診者に合わせ、撮影視野の大きさを追求した装置を入れたい、という私どもの要望に合わせ、同社が提案を重ねてくれました。同社はメンテナンスや、修理対応のキメ細かさ、そして何よりもスピーディさが素晴らしいですね」。


施設の合言葉は「いつも笑顔を絶やさず」
将来の事業拡大も視野に入れる

山田利勝技師
山田利勝技師。
「このマシンに見合う技術と、精度の高い健診を
今後も続けていこうと思っています」
石川氏に、今後の同施設の事業展開について聞いてみた。
「公益法人改革により、平成25年12月までに公益認定を受けるか一般財団になるかの選択が必要となります。私どもは昨年の12月に、一般財団の申請を行いました。一般財団になると、それまでの制約がとれ、さまざまな新事業ができるようになります。たとえば山口県にクリニックを開設したり、九州にはまだ少ない、登録制による医師や看護師スタッフ紹介業などに事業を拡大する ことも可能となります――何しろ 『医療情報』という言葉が名称の一部になっていますから。また福岡エリアにおける画像読影医の確保も視野に入れています」

ちなみに同施設では2人の医師の自宅にビューアを設置し、DVDを送付しての遠隔読影も実際に稼動している。
「2年ほど前には99%が企業健診でしたが、いまは10市町村と契約し、胃がん、子宮がん、乳がんなどの特定健診数が10倍の伸びを示しています」 と語る石川氏。同施設の雰囲気はとても明るく、モチベーションが高いレベルで維持されているのがわかる。

「礼儀正しい、優しい言葉づかいの徹底など、スタッフ教育には力を注いでいますよ。『受診者のみなさんは健常者なのだから、いつも笑顔を絶やさず接しなさい』 と」


ユーザの視点から:Raffine導入による数多いメリット

次に製品別に、現場で装置を扱う技師に話を聞いた。
まずクリニックに導入されたRaffineについて 「昨年末までフィルムスクリーン方式のX線TVシステムだったのが、デジタル方式になることで画像の精度が高まり、日常の保守点検でも東芝のバックアップのもと、さらに画質が向上しました」 と語るのは山田利勝技師。「Raffineの操作卓は、操作レバーや条件表示などのレイアウトがシンプルで使いやすく、使用頻度の高いものは近くに、そうでないものは遠くに配置されていて、寝台操作と絞り操作に重点が置かれた、誰にでもわかりやすいレイアウトです。その効果は大きく、今まで以上に検査に集中でき、検査効率 (単位時間あたりの検査数など) が向上しました。

レスポンスもよく、受診者の体位変換にもすばやく追従でき、撮影のタイミングを逃しません。「ここだ!」 という時に撮影できるのが心地よいですね。またFPDは歪みがなく、I.I. では見えにくかった周辺部までクリアに見え、受診者だけでなく検査者の立場からも検査が精神的に楽になったと感じます」。同施設の検査件数は健診施設ゆえに、1日25~30件と多い。「ルーチン撮影に加えて必要に応じて数ショットの追加撮影を時間的ロスのないように行っていますが、フィルム交換がないのはもちろん、リアルタイムで画像確認ができるようになったのは大きいです。またRaffi neはバランスのよい安定した画像が常に得られるのもうれしいですね」

Raffineならではの画像処理技術PureBrain、中でも画像に混在する濃淡差を補正し、バリウム検査などでみられる黒つぶれや白とびを解消する、進化したデジタル補償フィルタによるバランスのよい撮影画像を提供する特許技術Advanced DCF(Digital Compensation Filter)についても、山田氏は 「今までのシステムと違って撮影条件にあまり神経を使わなくとも、黒つぶれしない画像、透視時のハレーショ ンのない画像を拾ってくれます」 と語る。立石一夫技師長は 「FPDになって視野が丸から四角となり四隅の情報量が増えました。車載DR 装置だとどうしても臓器がはみ出てしまっていたのが、FPDではなくなりましたね。また歪がなく周辺までクリアに見えるようになり、視野・画質ともに視界が拡がりました」 と強調、そして米屋祐子技師は 「画像がフィルムの時よりも精度が上がりました! 今までのシステムは、検査中に撮影した時のイメージと現像後のフィルムとで画質に違和感がありましたが、FPDではイメージどおりの画質が得られ、検査が楽しくなりました」 と大きなメリットを感じている。
立石一夫技師長
立石一夫技師長。
「歪がなく画像が大きいFPD の威力を感じています」

米屋祐子技師
米屋祐子技師。
「フィルムの時よりも画像の精度が上がっ たことに、
まず第一に感動しました」

スタッフの皆さん
装置をバックに、スタッフの皆さん。
「部屋が狭いのですがレイアウトを工夫することで、
受診者とスタッフの動線確保もなされています」(立石氏)。



車載装置に求められるポイントを正確にクリアする2製品

木原百合技師
木原百合技師。
巡回車に導入されたAitellaはデジタル装置と透視モニタを一体化し、かつ液晶化することで省 スペース化を実現している。立石氏は 「1モニタ化でバス内部がすっきりしました。更衣室側に操作室があるのですが、受診者からは 『最新車ですか?』 と、よくいわれます。17インチ液晶になったことで画像が大きく感じますね。以前使用していたモニタでは撮影後に残像があり、横のモニタで見る収集像では辺縁が欠けたりすることがあったのですが、1モニタにより、そういうタイムラグも解消されました」 と話す。

巡回車搭載装置では、施設よりもさらに短時間で作業を完了させるための効率化が大きなポイントとなる。「撮影像確認にはキーボードやマウスでなくスマートフォンのような操作性で、指で画面を操作するタッチパネルで直感的に楽にできます」 と立石氏が語るように、透視を踏みながらポジショニングを変え、1モニタならではの撮影が可能で、シンプルな操作性で検査に集中でき、検査効率(単位時間あたりの検査数など)が向上する。

また患者情報入力は仮ID 発番バス番号と日付、装置はカウントアップで、入力操作も不要である。 「以前は 『くり上げ忘れ』 『番号重複』 『画像移動』 があったのですが、Aitella導入後は1回終了しない と次に行けないので、そういうミスが起きる心配がありません」。こう話す立石氏は 「天板が船底形態でゆりかごのように揺れることで高齢受診者の負担を軽減し、狭いスペースのデメリットを克服しています」とも語る。

立石氏の発案による、受診者とスタッフの動線を考慮したレイアウトや、車内の雰囲気を配慮したカーテンの工夫も見逃せない。「訪問する施設によって受診者の男女比、年齢層が異なりますので、カーテンでの間仕切りを工夫することで、検査の流れをスムーズにすることが可能となりました。時間的余裕ができると心にゆとりが生まれ、受診者への心配りが行き届くようになりました」

巡回車搭載のマンモグラフィPe・ru・ruについては、米屋氏も 「圧迫痛を感じにくい検査環境を 提供するやさしい肌合い」 と語る。「装置の上下移動がスムーズで、使いやすいですね。形状もラウン ドフォルムで丸みを帯びており、圧迫板の圧迫の仕方によっても圧迫感が違うという受診者の声をよく 聞きます」。他にも省スペースの操作パネルや走行時アーム固定機構など、車載特有の設置方式に対応するPe・ru・ruへの評価は高い。山田氏は 「女性の技師が多くなってきているし、健診では特に女性の技師に撮ってもらいたいという要望が多い。女性の意見は大事ですね」 と補足する。
raffine_03_007.JPG


最後に:エッジが立った画像の意義

今回導入したRaffi ne、Aitella、Pe・ru・ruを使用してみて、共通して感じたことは、「東芝の装置と、以前使用していた他メーカの装置とでは画作りがまったく違っている」 と山田氏は話す。「東芝の画像は、エッジの立ったメリハリのある画像だと思います。それは撮りやすさ、検査しやすさに通ずるんだと思いますね。モニタ診断読影では、最初に全体をとらえ、そこから拡大なり、画像処理を施しながら読影する医師が多い。そこでカギを握るのはエッジ強調ですから」。立石氏も 「Latitudeが広くContrast が立つ――矛盾しているようですが、東芝の機器ではそれが実現しているんですね」 と返す。
新機器導入により、同施設のさらなる充実に向けての第一歩が確かに踏み出されている。



財団法人 医療情報健康財団

 
■財団法人 医療情報健康財団
http://www.kenko-zaidan.or.jp/top.html

・本部事務局総務部
 〒812-0025 福岡市博多区店屋町4-15 興新ビル4 階
 TEL. 092-272-2391(代表) FAX. 092-272-2392
・運営管理部 事業推進部 巡回健診部 情報管理部
 〒812-0025 福岡市博多区店屋町4-15 興新ビル5 階
 TEL. 092-271-6421(代表)FAX. 092-271-6422
・健康財団クリニック 
 〒812-0026 福岡市博多区上川端14-30 皐月ビル冷泉公園
 TEL. 092-272-2398(代表)FAX. 092-272-2396
・今回取り上げた装置:地上局 Raffi ne 1台(クリニック)、衛生
 局 Aitella 1台(313号車) / Pe・ru・ru 2台(506・507号車)


    医療情報健康財団