本誌を2 倍楽しむ! トレセン最前線!<第6回>
本誌映像情報メディカルで連載の 「明日のための医療~トレーニングセンター最前線~」 では、医療の研修を目的とした各施設の取り組みを紹介しています。今回Web版では、本誌では掲載しきれなかったトレーニング施設を、動画をまじえ、より詳細紹介します。
※ 施設紹介記事は、9月1日発行の 「映像情報メディカル 2009年9月号」 でご覧いただけます!
アボットバスキュラージャパンの主要製品を教えてください。
市川 日出雄 氏
ステントとはメッシュ状の非常に小さな金属チューブのことで、再狭窄を防ぐ役割を果たします。ステントを治療部位まで運んで留置させるためのデリバリーシステム(バルーンカテーテル)と一体化したシステムになっています。
ガイドワイヤーは、閉塞した部位を貫通させたり、カテーテルなどのデバイスを治療部位に誘導するために使用されます。ガイディングカテーテルは、バルーンカテーテルやステントシステムなどを冠動脈内の治療部位に進めるためのサポートをします。
電車に喩えると、ガイディングカテーテルはトンネルだと考えてください。ガイドワイヤーはそこに敷かれたレール、そのレールに、ステントやバルーンが電車のように進むことになります。
「Crossroads Institute」 からは、アボット色を感じられませんね。
アボットと同じ建物内にはあるのですが、ここCrossroads Instituteは、医療教育への貢献が目的の施設であり、アボットのブランド、アボット製品を強調する場ではないというのが大前提となっています。Crossroads Instituteは医療教育のお手伝いを通じて、先生方に貢献させていただきます。その結果として、アボットバスキュラーの製品を適正且つ安全にご活用いただけるのは、日常臨床で努力されている医師の先生方なのです。しかも、経験を重ねて身につけられた 『手技』 が多くの人の命を救うことになるのです。トレーニングプログラムもアボットのバイアスのかからないように運営するのも自然の流れです。コースディレクタである医師の監修のもとに、プログラムは作成されています。完全に血管が閉塞してしまった病変(CTO)治療の初心者コース、CTO中級者コース、トラブルシューティングコースなど、現在20ほどのコースが用意されています。教育への貢献ができることで、私どもも活かされていくと考えています。
カテーテルは、有効期限(滅菌期限が過ぎたもの)が切れた製品を活用しています。ここでは紹介を目的としての新製品を使いません。つまり、この場はPRの場であってはならないというCrossroads Instituteの方針に則っています。また、マイクロカテーテルなどプログラムに必要なデバイスが同社製品にない場合は、他社から購入して使うことにしています。
“ハンズオン” セクションについて説明してください。
Crossroads Instituteには、最先端のバーチャルシミュレータを導入したトレーニング施設が3つあります。まず最初に 「カテラボ室」 をご案内します。
ここには、フィリップス社製の血管造影システムとVolcano社製の血管内超音波システムを導入しており、数名ずつ放射線防護服を着用して実習を行います。 トレーニングルームに入りきれない受講生は、隣接したオブザベーションデッキでカテ室の手技を見守ります。 講師の手元の動きをはじめ、X線画像、IVUS画像は随時コントロールできるようになっています。 ここで使用されている心臓・血管は米国本社で開発・製造しています。このモデル以外は実際の医療機器、造影剤が使用されています。
2番目の施設が 「バーチャルシミュレータ室」 です。
当施設では、Simbionix社製コンピュータシミュレータを4台導入しております。据え置きタイプ2台、持ち運び可能なタイプ2台という内訳です。シミュレータ内に10種類の冠動脈症例が収められておりますので、これを元に治療のシミュレーションを行います。想定外の事故もプログラムされています。そして、薬剤の投与により治療を終了するまでシミュレーションできます。 ガイドワイヤーが選択されると、当該条件下での正答が用意されています。デバイスの扱いにミスがあり、血管を傷つけてしまうと出血が起こるようになっています。繰り返し確認ができ、若手のドクター向けといえます。
3番目の施設が 「ハイブリッドモデル室」 です。
実際のデバイスを使って、ステントがどのように拡がるか、留置後の形状がどうなるかを目視で動きを観察できます。CTOモデルを利用して、手技の結果を確認します。 ワイヤーの動きを3次元的に捉え、ワイヤーの潜り込みの状態も確認できます。 拡大して細かな動きを見ることもできますし、ワイヤーが内側を通っているのか、もう1本のワイヤーを追加するとどうなるかなど検証もできるので、実際の患者さんでは見ることのできない自らの手技の検証が可能になるのです。
施設を動画でご覧いただけます!
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エントランス 独自のロゴをデザインし、アボットのバイアスのかからない、プログラムを運営するという方針を貫いている。 「Crossroads Institute」 は、サイエンス、教育、訓練が交差するところを意味している。 |
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講義室 講義室で行われた模様は録画・編集され、後日DVDとして参加者に手渡される。映像機器の管理には、技術を統括する専任コーディネータ1人と5名のスタッフが常駐している。 |
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カテラボ室 カテラボ室 には、10名超の受講生が入って実習を行うここができる。入りきれない受講生は、隣接したオブザベーションデッキでカテ室の手技を見守ることができる。 |
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バーチャルシミュレータ室 Simbionix社製コンピュータシミュレータを4台導入しており、据え置きタイプ2台、持ち運び可能なタイプが2台導入されている。 |
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ハイブリッドモデル室 ここでは、実際のデバイスを使い、目視でその動きを観察するシミュレーションを行う。 |
| ※ ビデオ制作・協力/ |
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施設紹介記事は 「映像情報メディカル 2009年9月号」 で掲載! |
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