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「Advantage Workstation VolumeShare XT」 のご紹介

GEヘルスケア・ジャパン(株)
「Advantage Workstation VolumeShare XT」 のご紹介


より快適な診断、治療支援を目指して

はじめに

近年、CT装置の発展は著しく、MDCTの進歩によって、広範囲の画像をより高速かつ高精細に得ることが可能となった。このことにより、
3次元画像の信頼性は高まり、現在ではこれらの画像は、診断、治療支援に欠かせない画像の1つとなっている。

当社ワークステーションは3Dを作成するツールだけでなく、さまざまな臨床に対応した豊富なアプリケーションソフトウェアをもっており、自動処理機能とともに発展してきた。 『Advantage Workstation VolumeShareXT』(以下 AW VolumeShare XT)は高精細なボリュームデータをより効率的に臨床現場へ提供するというコンセプトのもと開発された最新のワークステーションであり、本稿ではAW VolumeShareXT の特長とアプリケーションソフトウェアの一部を紹介する。



自動機能を極めた 『Advantage Workstation VolumeShare XT』

当社ワークステーションは2004年から、自動骨削除機能であるAutoRemove Bone や任意の構造物をクリックのみで抽出、削除し、
3D画像を容易に修正することが可能なAuto Selectが搭載され、年々改良を重ねてきた。現在では、AutoRemove Boneは、体幹部だけでなく、複雑な構造とされる頭頸部領域においても十分な精度で使用することが可能となり、Auto Selectは、構造物の解剖学的特徴を考慮したアルゴリズムによって、より微細な血管を抽出、削除することが可能となったため、それまで閾値やカットツールをくり返して作成していた3D作成のプロセスが大幅に短縮され、臨床に必要な情報をより早く現場に提供することが可能となった。これらのツールは当社ワークステーションの最大の特長の1つとして、多くのお客様にご活用いただいている。

最新ワークステーションであるAW VolumeShareXTでは、さらに自動化を追及し、各領域に特化した自動処理機能の充実と画像転送から作業に至るまでのプロセスの簡略化を図った。画像解析の中でも特に心臓領域では、心臓の形態だけでなく、性状診断も期待されており、3D画像のほかに、冠動脈に沿ったCPR(CurvedPlanner Reformation)画像や直行断面像などで観察することが一般的となっている。

心臓解析ソフトウェアであるCardIQ XpressEliteでは、プロトコルを選択すると、心臓のみが抽出されたVR画像やAngiographic Viewはもとより、大血管と冠動脈のみが抽出された画像や各冠動脈のCPR画像までをすべて自動的に得ることが可能である。

また、血管解析ソフトウェア、Vessel IQ Xpressにはステント留置前専用プロトコルが搭載されており、これを選択することによって、骨が削除されたMIP画像、大動脈から腸骨動脈までのCPR画像、血管展開画像が自動的に抽出されるため、あらゆる画像を瞬時に観察することができる。あらかじめ設定した計測ポイントをクリックしていけばステントグラフト留置術に必要な血管径や距離計測を行うことも可能である(図1)

(図1)Vessel IQ Xpress
(図1) Vessel IQ Xpress
自動的に血管の展開像が表示され、あらかじめ登録したポイントをクリック
すると必要な径や距離が得られる。



もう1つ、AW VolumeShare XTの大きな特長としてAuto Launchを紹介したい。先にも述べたように、画像転送から作業に至るまでのプロセスを自動化するというこの機能は、当社CT装置で撮影した症例をワークステーションに転送すると順次にバックグラウンドで自動解析を行うというものである。

たとえば、頭部CTA検査、冠動脈CT検査、下肢CTA検査と複数の撮影を行った場合、その症例はワークステーションで自動的に解析され、緑色のアイコンとなって表示される。操作者はその症例をクリックするだけで、骨が除去されたMIP像や冠動脈のCPR像などを観察することが可能である(図2)

(図2) Auto Launch
(図2) Auto Launch
複数の Exam が順次にバックグランドで自動解析されるため、
操作者はその画像を確認し、保存したり、計測したりするだけで良い。
複数の Exam が同時に起動しているため、並行処理が可能である。



このように、Auto Launchは画像を転送しておけば操作者が確認するだけという、まさに究極の自動機能であり、Auto Selectなどの編集機能が充実しているAW VolumeShare XTだからこそ、効果的な機能として実現した機能である。



より診断と治療支援を追及した VCAR シリーズ

VCARとはVolume Computer Assisted Readingの略で、前述のように、CT装置の進歩により出力される高精細ボリュームデータの可能性を最大限に引き出し、より臨床に有用なデザインをめざすという、GEの新しいコンセプトである。VCARは病変を定量化するために必要な3つのツールFind(見つける)・Isolate(分類する)・Measure(測る)を柱として構成されており、診断と治療をサポートするアプリケーションソフトとして開発された。



Lung VCAR

この新しいコンセプトの第1弾として開発されたのが、肺専用解析ソフトウェアであるLung VCARである。Lung VCARは、大量のデータからいち早く病変を見つけ、さまざまな表示方法であらゆる角度から病変を観察、確認し、病変部の自動抽出と計測によって経時的に比較観察することが可能である。

ソフトウェアを起動すると、肺野のみが描出されたVR画像に病変と思われる部分を着色する機能、DCA(Digital Contrast Agent)が表示され、その部位にカーソルを当てると病変を3次元的に観察が可能である。これによって、Axial画像では病変と決定することが困難な症例でも、瞬時に病変かどうかを確認できる(図3)

(図3) Lung VCAR 起動時のレイアウト
(図3) Lung VCAR 起動時のレイアウト
右上に全肺が自動的に抽出された 3D 画像が表示される。DCA によって病変らしき構造物がどの
辺りにどの程度あるかが把握可能。
この画像にカーソルを置くことでその下の画面に構造物にクローズアップされた拡大 3D 画像が
表示され、この画像から病変か否かを確認可能。



また、そこで病変と認められた場合にはワンクリックするとその病変を自動的にセグメンテーションし、その体積が表示される。従来抽出困難であったすりガラス陰影に対しても抽出可能になり、病変の形状把握はもとより、すりガラス陰影との割合や程度も簡単に把握することが可能である (図4)

これらの結果は経時的に比較することが可能であり、病変の倍加時間や成長率も算出される (図5)

(図4) Lung VCAR 自動結節抽出機能
(図4) Lung VCAR 自動結節抽出機能
病変にブックマークをつけると病変のみが自動抽出
され、体積が計測される。

    (図5) Lung VCAR 経過観察
(図5) Lung VCAR 経過観察
体積のほかに倍加時間や成長率が
計測される。




Colon VCAR

近年、大腸がんによる死亡数増加に伴い、日本の医療業界においても注腸X線検査と大腸内視鏡検査の飽和状況を緩和するため、CT
Colonography への関心が高まりつつある。

Colon VCARは、そのニーズに応えるべく、Lung VCARと同様、構造物の形状から病変を判断し着色するDCA機能を搭載し、より直感的に症例を観察することが可能となった。また、従来からの機能である自動抽出機能や2台のモニタを生かしたマルチビューによって、より効率的に読影のサポートを行うことが可能である(図6)

(図6) Colon VCAR DCA
(図6) Colon VCAR DCA
Colon VCAR は大腸を展開した Lumen 画像から大腸全体を観察し、病変と
疑われる部分にカーソルを合せると二十造影様 3D や仮想内視鏡画像とリンク
し、比較しながら観察できる。DCA を使用することにより、特に Lumen 画像上
での病変描出がより分かりやすくなった。



Colon VCARは、ソフトウェアの起動とともに、自動的に大腸のみを抽出し、2重造影像と類似した腸管のVR像、大腸展開画像(Lumen
View)、仮想内視鏡画像(Navigator)を得ることが可能なうえ、経口造影剤を服用していた場合には、ワンクリックで造影された残液を腸管と分離するTagging Supportという機能も新しく搭載された。(図7)

(図7) Tagging Support
(図7) Tagging Support
2重造影像上で造影された残液を分離し、観察することが可能である。




おわりに

AW VolumeShare XTは、画像診断装置メーカが開発するワークステーションとして、画像診断装置の発展とともに常に進化をとげてきた。今後も各アプリケーションの自動化やその精度の向上をさらにめざしつつ、画像診断装置の発展とお客様のニーズに即した目線で、新しいアプリケーションを提供していきたい。



問い合わせ先

GEヘルスケア・ジャパン株式会社
CT Sales & Marketing部
〒191-8503 東京都日野市旭が丘4-7-127
TEL : 042-585-9350
FAX : 042-585-9351
URL : http://www.gehealthcare.co.jp




映像情報メディカル増刊号 「Multislice CT 2009 BOOK」 にて掲載!